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『神の恵みの力』

説教:安田眞師
聖書箇所 ルカ福音書 6:46-49

今日の聖書の御言葉は、御言葉を聞いて、これを実行することの必要を教えています。 聖会のテーマが、「主の霊によって建て上げるⅢ」となっていますので、すでに多くのことが語られてきているかと思います。

マタイによる福音書では、「『主よ、主よ』と言う者がみな天の御国に入るのではなく、天におられるわたしの父のみこころを行う者が入るのです。」と同じようなことが語られていますが、少し違います。このように、福音書で語られていることでも違いがあります。

またマタイ、マルコ福音書では、律法学者が「律法の中で何が大切ですか」と主イエス・キリストに尋ねています。主イエス・キリストは「第一に『主を愛すること』、第二に『隣人を愛すること』」と答えられました。しかし、ルカによる福音書では、律法学者が「天の御国に入るために何をしたらよいですか」と主イエス・キリストに質問しています。すると主イエス・キリストは、「律法には何と書いてありますか、あなたはどう読みますか」と問い返したのです。その律法学者は、第一に「主を愛すること」、第二に「隣人を愛すること」と答えたのです。主イエス・キリストは、「その通りです。それを実行しなさい。」と語られました。律法学者と同じように、私たちも聖書の読み方が問われているのです。

今日の聖書の御言葉も、「主よ、主よ」という者が、主の語られた御言葉をどのように聞き、どのように行うかが問われているのです。

今、会堂建築をしようとしている神召キリスト教会に対して主イエス・キリストは御言葉をどのように聞くのか、どのように理解し、どのように行うのかと問われているのです。

パウロは「信仰による神の義」を語っていますが、ヤコブは「行いによる神の義」を語っています。律法の中で最も大切な御言葉である「主を愛すること」、「隣人を愛すること」もどんなに語られて、知っていても、行いがなければ御言葉に従ったことにはなりません。

主イエス・キリストは、今、私たちにも「聞くだけの者であってはいけない」と語っています。私たちに「あらゆる霊的な知恵と理解力」が求められているのです。私たちは、顔のおおいを取りのけられて、目が開かれ、耳が開かれ、心が開かれて、神様の栄光を顕す主の御霊によって私たち自身が建て上げられるように祈ります。それは、御霊なる主の働きだからです。

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