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『私たちを見ておられる神』

説教:髙橋正人師
聖書箇所 創世記16:1-16

はじめに

本日は、女奴隷ハガルに表された神の恵みを中心にみてまいります。ハガルとその子は新約聖書の中では人の行いの代表の雛形とされていますが(ガラテヤ4章)、彼女にも神の憐れみと真実があらわされています。

Ⅰ.神によって始められたことを見る

アブラムと彼の妻サライ(サラ)は、神の約束(創世記12:1-3)を受けてから十年間、その実現を見ていませんでした。神の約束を待ち切れなくなったアブラムは、妻の提案に従って、彼女の女奴隷ハガルによって子をもうけます。これによって、彼らは家庭内に問題を抱えることになります(創世記16:1-6)。

アブラムは、神の約束を信じ、それが彼の義と認められていました(創世記15:5-6)。しかし、彼は神の約束を人間の知恵と力で実現しようとしたのです。これは、信仰によって始まったことを、人の方法によって成就させようとしたのです。聖霊によって始まったことは、聖霊によって完成させて頂きましょう(ガラテヤ3:3)。

Ⅱ.私たちを見ておられる神

主の御使いは、逃げた女奴隷ハガルを見つけます。そして、女主人サライのもとに帰り、彼女のもとで身を低くすべきことを教えました。さらに、彼女の子孫も数えきれないほど多くするという約束を与えました(創世記16:7-10)。ハガルは、これによって主と出会い、そのみ言葉に従ったのです(創世記16:13)。

神はアブラハムという人を選び、この人を神の救いの基となることを約束されました。その神の救いの恵みは、エジプト人ハガルにも及んだのです。神は、「すべての人が救われて、真理を知るようになることを望んでおられる」(Ⅰテモテ2:4)。「主の御名を呼び求める者はみな救われる」(ローマ10:13)のです。

Ⅲ.主イエスを見続ける

女奴隷ハガルは、神が「私を見てくださる方」であるということを知りました。それによって、彼女も神を見る者とされました。神はこれまで、ハガルだけではなく、アブラムやサライをも見て、導いておられたのです。

神は今も、私たちを御子イエスの十字架の贖いによって、見つめ、うちに住んでくださっています(Ⅰコリント3:16)。神は御子イエスの十字架の贖いによって、私たちを愛と赦しの眼差しをもって見つめており、私たちは、その神を見つめ返すことが許されています。私たちは、目に見える現実だけに目を奪われるのではなく、私たちを見ておられる神を見続けましょう(へブル12:2)。

おわりに

アブラム夫妻は、目に見える現実を見てしまい、焦りと不安から翻弄されてしまいました。ハガルもそれに巻き込まれました。しかし、どの様な状況でも、見るべきは神と神の約束です。主の十字架によって、神の救いの恵みと憐れみが私たちに注がれていることを覚えましょう。主を仰ぎ望んで歩み続けましょう。主の約束は必ず成し遂げられるのですから。

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