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『人の思いにまさる神の御心』

説教:髙橋正人師
聖書箇所 Ⅱサムエル7:1-29

はじめに

本日は、ダビデを通して全ての人に救い主を与えるという、神の約束を見ます。

Ⅰ.人の思いと、神の思い

ダビデ王は、天幕にある神の箱を見て、神のための家(神殿)を建てようとしました。預言者ナタンは、王に「あなたの心にあることをみな行いなさい」と答えました(Ⅱサムエル7:3)。これは、王の思いと願いが非常に良いと考えたからです。

その夜、神はナタンに神の御心を告げます。神はダビデの思いと願いを知りつつ、神ご自身がダビデのために永遠に堅く立つ家を与えると約束されたのです(Ⅱサムエル7:5-16)。神は、恵みに応答して感謝する者に、さらにご自身の深い御心を悟らせ、祝福をもって応えてくださるお方です。

Ⅱ.ダビデへの契約

神が語ったことは、神がダビデのために一つの家を造るということ。そして、ダビデの身から出る世継ぎの子が、彼の死後に王国を確立させるということ、しかもそれが永遠に続くということでした(ダビデ契約)。

このダビデ契約は、後にダビデの子孫として生まれたメシヤ、イエス・キリストによって成就しました。主イエスの十字架の贖いによって、主を信じる者はだれでも信仰によって罪を赦されて、神の国の民とされるのです。神の民として、神の御国の国籍を頂いた私たちは、主が再び来られる時を待ち望みましょう。

Ⅲ.ダビデの感謝の祈り

預言者ナタンが、神の言葉をダビデ王に告げると、王は「神、主よ、私は何者でしょうか。私の家はいったい何なのでしょうか。あなたが私をここまで導いてくださったとは」といって感謝をささげ神の御名をほめたたえました(Ⅱサムエル7:18-29)。

ダビデは神に対して畏れを抱きつつも、神の恵みの圧倒的な偉大さを覚えて、神の前に大胆に進み出て御名をほめたたえたのです。続けて、ダビデは神に、彼自身の家をとこしえに祝福し、子孫たちを守り導き、約束を行ってくださいと大胆に祈り願いました。私たちは、御子イエスの十字架の贖いによって神に「選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民、神のものとされた民」とされたことを覚えましょう。神の大いなる救いを頂いたことを感謝し、主イエスの救いの恵みを告げ知らせて行きましょう(Ⅰペテロ2:9)。

おわりに

神の家(神殿)を建てようとしたダビデに、神は彼のために永遠に堅く立つ家を造り、その子孫から永遠の王座に就くものを立てるという約束を与えてくださいました。この約束は、神の御子イエス・キリストによって成就しました。主を信じる者は、神の民とされ、天に国籍を持つ者とされたのです。これを感謝して受け、神の民として主イエスと共に歩み続けましょう。

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