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『キリストと共に生きる』

説教:髙橋正人師
聖書箇所 ローマ6:1-14

はじめに

本日は、キリストと共に生きる者とされた幸いについてみます。

Ⅰ.恵みが増し加わるために

パウロはこれまで、罪を赦す神の偉大な愛と恵みについて語り、「罪の増し加わるところに、恵みも満ちあふれました」(ローマ5:20)と結びました。それなら、恵みが増し加わるために、私たちは罪にとどまるべきではないかということを言う人たちが出てきたのです(ローマ6:1)。

律法は、罪人を「キリストに導く養育係」の働きをします(ガラテヤ3:24)。律法によって、人は神の前に罪人であることを教えられ、罪の赦しのためには、主の十字架の贖いに拠らなければならないことを理解するのです。罪を知るほどに、その罪を赦してくださった神の愛と恵みの大きさをより深く知るのです。

Ⅱ.キリストと共に生きる者とされた恵み

パウロは、「罪に対して死んだ私たちが、どうしてなおも罪のうちに生きていられるでしょうか」(ローマ6:2)と語ります。「罪に対して死んだ」とは、主が十字架で死んでくださったように、私たちも罪の自分に死んだということです。また、主と共に死んだ者は、主と同様に復活の命を与えられ、主と共に生きる者とされたのです(ローマ6:10-11)。

主を信じる者は、死の力にさえも打ち破った主の復活の命に生かされます。主の命に生かされている者は、罪の支配下にはありません。クリスチャンは、今はまだ、罪を犯さない完全な者ではありません。ゆえに、神は聖霊を聖徒に与え、キリストに似る者として成長するように養い、導いてくださるのです(Ⅱコリント4:16)。

Ⅲ.神に仕えて生きる恵み

パウロは、私たちがキリストにあって罪に死んで、神と共に生きる者とされたのなら、「死者の中から生かされた者としてあなたがた自身を神に献げ、また、あなたがたの手足を義の道具として神に献げなさい。」と勧めています(ローマ6:11-13)。

私たちは、主イエスの十字架の贖いによって、罪赦されて神の子とされ、主の支配下に移されて真の自由に生きる者とされました。この自由を肉の働く機会としないで、主と共に生きる者とされた恵みを感謝して、私たち自身を神に喜ばれる、聖なる生きたささげ物として捧げてまいりましょう(ローマ12:1)。

おわりに

主イエスは、私たちの罪のために十字架で死んで、三日目に復活されました。同様に、主を信じる者は古い罪の自分に死んで、主の復活の新しい命に生きる者とされました。主にある復活の命に日々生かされながら、主の再び来られる日まで、キリストと共に信仰生活を歩み続けましょう。

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