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『主の恵みの年を告げ知らせる』

説教:髙橋正人牧師
聖書箇所 ルカ4:14-30

はじめに

本日の聖書箇所から、主イエスのこの地上での公生涯の初めを見てまいります。

Ⅰ.御霊の力を帯びて

主イエスは、「御霊の力を帯びて」御国の福音を宣べ伝える働きを始めます(ルカ4:14)。主が洗礼を受けた時、「聖霊が、鳩のような形をして」ご自身の上に下られました(ルカ3:21-22)。また、主の荒野での誘惑も、聖霊に導かれる中で起ったことであり、主は聖霊に満たされて悪魔の誘惑に打ち勝たれました(ルカ4:1-13)。主イエスは、常に聖霊と共にあって、聖霊は主を導かれました。

主イエスに従った使徒たちや聖徒たちも、ペンテコステの日以来、聖霊を頂いて御霊に導かれ、主の御業を進めて行きました。今日、私たちは主イエスの十字架の贖いによって、内に聖霊を宿す者とされています。いつも聖霊を心に迎えて、「霊に燃え、主に仕え」てまいりましょう(ローマ12:11)。

Ⅱ.御言葉の宣言

「御霊の力を帯びた」主イエスは、安息日ごとに「会堂で教え」られました。主は預言者イザヤの書を朗読された後、「きょう、聖書のこのみことばが、あなたがたが聞いたとおり実現しました。」(ルカ4:21)と宣言されました。著者ルカは、その後の主の話しは記してはいません。この宣言こそが、恵みに満ちた御言葉だからです(ルカ4:22)。

主イエスの言葉を聞くとは、聖書に記されている神の救いの約束の御言葉が、今聞いたときに実現したということを信仰によって受け止めることです。神は、福音の中心である罪からの「解放」とキリストにある真の「自由」を、御子イエスの十字架を通して、信じるすべの人々に与えてくださいました。私たちは先に、主の言葉を受け入れ信じた者として、まだ主を知らない人々に、神の御言葉を語り伝える使命が与えられています。神の言葉は生きていて力があり(ヘブル4:12)、聖霊は私たちにキリストを証してくださるのですのです。

Ⅲ.主の恵みの年

主イエスの恵みの言葉を聞いたナザレの人々は、その言葉に驚きました。しかし、その後直ちに「この人は、ヨセフの子ではないか」と思い始めて、自分たちが待ち望み、期待したメシヤとは違うと、イエスが救い主であることを否定します。イエスは、「医者よ。自分を直せ」というたとえを引いて、救い主であるというしるしを求める人々に語られます。これを聞いたナザレの人々は、イエスに怒りを燃やして、主を丘のがけから投げ落とそうとします。しかし、主は彼らの真ん中を通り抜けて、二度とナザレには戻って来ませんでした(ルカ4:23-30)。

ナザレの人々は、主イエスを拒絶した結果、救い主に会う機会を失ったといえます。私たちは、「きょう」と言う日を逃してはなりません。主のみ声を聞いたなら、主の招きに応えて、主にある解放と自由の祝福、「主の恵みの年」の幸いに生かされる者とさせて頂きましょう。

結 び

主イエスは御霊に満たされて、ご自身の働きを始められました。それは御言葉が成就したという宣言を告げることでした。今は「主の恵みの年」です。主イエスが与えると約束された「解放と自由」を頂こうではありませんか。

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