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『救いをもたらす賢さ』

説教:髙橋正人牧師

はじめに

本日は、主は聖徒と共に働いて、全てのことを益としてくださるお方であることを見てまいります。

Ⅰ.主の御名を呼び求めるものは救われる

イスラエルの進撃を知った6人の王たちは、対抗するための同盟を結びます(ヨシュア9:1-2)。しかし、ギブオン人は、主がこの地をイスラエルに与えていることを信じて、この同盟に加わらず、計略をめぐらしてイスラエルと同盟を結びます。結果、彼らは滅びることなく、主の民に仕える者として生き延び(ヨシュア9:24)、バビロン捕囚からの帰還後には、城壁再建にも携わる民とされたのです(ネヘミヤ3:7)。

ギブオン人は、イスラエルには主が共におられることを見て主を畏れ、最初から戦いを放棄し、滅びから逃れるために、神に救いを求めたのです。主は異邦人であっても、真実に救いを求めるものを救ってくださるのです。全ての人が救われることを望まれる主は(Ⅰテモテ2:4)、主の前に罪を悔い改めて、救いを求める者を誰でも救ってくださるのです(ローマ10:13)。

Ⅱ.主の指示をあおぐ

ヨシュアたちは、ギブオンと同盟を結んだ三日後、彼らにだまされたことを知ります。さらに、彼らとの同盟が神の命令に背くこと(申命記7:1-2)、神のもとで結んだ契約は破棄できないことをも知ります(レビ19:12)。

このような事態が起きたのは、もちろん嘘をついたギブオン人によることです。しかし、聖書は、ヨシュアたちが、ただ自分たちの考えや思いだけで判断して、「主の指示をあおがなかった」(ヨシュア9:14)ことをも教えています。今、私たちは、どれほど自分の思いや考え以上に、主の指示をあおいでいるでしょうか。私たちは、主イエスの十字架の贖いによって、父なる神のもとに行くことを許され(ヤコブ4:8)、「アバ、父よ」と呼んで、主イエスの御名によって祈りと願いをすることさえも許されたのです(ヨハネ16:23-24)。どんなことでも、主に祈り願うことできる特権をいただいていることを覚えて、先ず神のみ心を教えて頂きましょう。

Ⅲ.主は全てのことを益にしてくださる

同盟を結んだヨシュアと族長たちは、ギブオン人との誓いを守ることを決断します。「主の指示をあおがなかった」という、先の失敗にさらに罪を重ねることを避けて、自分たちの失敗を反省しつつ、それがもたらす裁きを身に引き受けることを覚悟して、その中でも主と共に忠実に歩む道を選んだのです。

ギブオン人の取った方法は、決して良いことではありません。しかし、主はこの誤った方法(手段)による同盟であっても、益となるようにしてくださいました。イスラエルは、カナン南部の諸都市を一気に勝ち取りました。また、ギブオン人は周囲のカナン人たちを敵に回すことになりましたが、滅ぼされるべき異邦人でありながらも救いを頂き、神の民に加えられるのです。主は、人の弱さをご存じの上で、聖徒と共に働いてすべてのことを益としてくださることを覚えましょう(ローマ8:28)。

結 び

主は、私たちの罪深さや弱さを十分ご存じで、信仰によって主に近づく全ての者に、良いものを与えてくださいます。私たちは、今置かれている所で主のみ心をあおいで、み心に従って歩む生活を続け、主の栄光を待ち望みましょう。

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