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『恐れず、畏れる』

説教:髙橋正人牧師
聖書箇所 ルカ12:4-7

はじめに

主の御年2021年、新年のお慶びを申し上げます。本日の聖書箇所から、主を畏れる幸いを見てまいります。

Ⅰ.思い煩いを神に委ねる

主イエスは、集まってきた群衆を前にして、弟子たちに「パリサイ人のパン種に気をつけなさい」と語られます(ルカ12:1)。これは、神の律法に応えるべき宗教指導者の教えが、いつの間にか愛のない、神を畏れない形だけのものとなってしまっていること、また、そのような態度は神のみ心を損なう悪しき影響を全体に及ぼすことをたとえたものでした。この様な態度は、一言で「偽善」と言えます。偽善は、神のみ心以上に、人の目や評価を恐れることから生じます。

この世では艱難や不安などが襲ってきて、私たちを押し潰そうとします。その不安や恐れを、人やこの世のものに向ける前に、まず主なる神を畏れをもって見上げましょう。「あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです」(Ⅰペテロ5:7)。

Ⅱ.畏れるべきお方は主なる神のみ

主は弟子たちを「友よ」と呼んで、「からだを殺しても、あとはそれ以上何もできない人間たち」を恐れず、「殺したあとで、ゲヘナに投げ込む権威を持っておられる方」を恐れなさいと命じます(ルカ12:4-5)。

私たちも、当時のパリサイ人や律法学者たちのように、周りの人の目を必要以上に恐れてしまうことがあるでしょう。確かに、当時の宗教指導者たちは、自分たちの思惑通り、主を十字架にかけて殺しました。しかし、主なる神は、御子を三日目に死者の中からよみがえらせたのです。私たちは、主イエスを復活させた命を頂いて生きる者とされたのです。私たちの救いのために、御子イエスを遣わされた父なる神の愛を覚え、「いっさいの権威を与えられた」(マタイ28:18)主イエスと共に、畏れをもって歩み続けましょう。

Ⅲ.神は私たちを愛し、知っておられるお方

主イエスは、父なる神はすべての人を愛しており、その目には高価で尊いことを「五羽の雀」のたとえで語られます。当時の人々には、雀は、祭儀の捧げ物にも数えられないもので、宗教的な価値はもちろん、一般的にも重要とは見なされていませんでした。しかし、その一羽の雀さも、創造主なる神は覚えておられるのです(ルカ12:6)。

雀よりも遙かに優れた人間は、神に覚えられており(ルカ12:7)、神の目には高価で尊いのです(イザヤ43:4)。主は、私たちの日々の歩みの隅々までをみ手の内に導いてくださっています。私たちは、この世の事柄を必要以上に恐れ、そのことに心が占領されてしまわないように、主イエスが見つめて下さっているという信仰に堅く立とうではありませんか。本年も、各々に与えられている日々の歩みの中で、隣人に自分の信仰を明らかにし、主が与えてくださる平安と喜びの内に、キリストを証ししていこうではありませんか。

結 び

私たちは人や世を必要以上に恐れるのではなく、生も死も司り、そして終わりの日の裁きについても権威を持っておられる主なる神を畏れましょう。真の神を畏れるとき、世のなにものをも恐れることはなくなるのです。

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