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『小さい事に忠実な人』

説教:髙橋 正人師

はじめに

本日は、不正な管理人のたとえから、神に忠実に仕えることをみてまいります。

Ⅰ.勤勉で怠らず、霊に燃え、主に仕える

主イエスは弟子たちに、不正な管理人のたとえを語られました。管理人は、自分の不正が発覚して辞めさせられることを知った時、用意周到に後のことを考えて不正な準備をします(ルカ16:1-7)。しかし、それを知った主人は、損害を被ったにも関わらず、かえってこの管理人の抜け目のなさをほめたのです(ルカ16:8)。

これはもちろん、主イエスが不正を是認したということではありません。逆説的なたとえを通して、「この世の子ら」が「光の子ら」よりも、置かれた状況を的確に判断して対処する賢さを教えたのです。言い換えるなら、この世の子らが、この世の事柄に対して賢く熱心であることに倣って、光の子であるあなたがたも、主や救いのこと、神との関係のことについて、熱心で用意周到であるべきことを教えておられるのです。救いを受けた私たちは、主に対して、この世の子ら以上に「勤勉で怠らず、霊に燃え、主に仕え」ようではありませんか(ローマ12:11)。

Ⅱ.恵みの良い管理者として賜物を用いる

私たちが持っているものは、命を含めて全て創造主なる神から与えられたものです。私たちも主を知る以前は、この不正な管理人のように、主人のものを乱費していたのです。救いを頂いた私たちは、与えられた命はもちろん、財や能力、時間など、全てのものを主のために用いましょう。

主イエスがこの世に来られたことによって、私たちはこの管理人と同じ状況に置かれているのです。終わりの時が迫っている時代に、私たちは主によって教会に招かれ、主の救いの光に照らされて光の子として歩むことを許されました。この主の招きと恵みの偉大さを覚えて、主イエスとの交わりをさらに深めて頂きましょう。私たちは、主から賜物を受けているのですから、神のさまざまな恵みの良い管理者として、その賜物を用いて、互いに仕え合いましょう(Ⅰペテロ4:10)。

Ⅲ.御国の富を受け継ぐ

主は、このたとえに続いて、「富」の用い方について語られます。ここで主が語られている富とは、私たちがそれを頼みとして人生を営んでいるもの、人生の根本となるものの全てのことです。不正な管理人は、富の用い方を間違えていたのです。彼は、自分の不正が発覚して危機に陥った時に、富を自分のためだけではなく、自分を迎え入れる友を作るために用いました。

主は、単に富を用いて友を作ることが大切だと語られたのではなく、永遠の住まいに迎え入れてもらうために友を作ることを勧めたのです(ルカ16:9)。私たちを、永遠の住まいに迎え入れてくださる真の友は主イエス・キリストです。天国の富は、全て私たちが受け継ぐように主イエスが備えてくださっていることを覚えましょう。

結 び

私たちは、主イエスを知る以前はこの不正な管理人のように、「この世の子」で主のものを乱費していました。しかし、主イエスの十字架の贖いによって、神の子とされ、信仰によって「光の子」とされました。「光の子」にふさわしく、主に対して熱心さや周到さ、また信仰の目を持って物事に対処し人生を歩み続けましょう。

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