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『主によって奮い立つ』

説教:髙橋 正人師

はじめに

本日は、主は人が窮地に陥って絶望的な状況にあっても、そこから奮い立たせてくださるお方であることをみてまいります。

Ⅰ.奮い立たせてくださる神

ダビデたちは大きな危機を乗り越えて(Ⅰサムエル29章)、自分たちの町ツィケラグに帰りましたが、そこはアマレク人の略奪隊によって襲われていて、家族や財産など全てが奪われていました。ダビデに従っていた六百人の従者たちは、このことはダビデの責任だとして、彼を石で打ち殺そうとします(Ⅰサムエル30:6)。このことで「非常に悩んだ」ダビデは、主に祈ったのです。

これは、ダビデが敵地ペリシテに、信仰によるのではなく、彼自身の考えで留まった結果でした。しかし同時に、彼はこのことを通して主のもとへと立ち帰る恵みの時を得たのです。彼は、主による以外に望みはないと悟らされ、悔い改めて「主によって奮い立つ」よう励まされたのです。主は誰でも、いかなる時でも、罪を悔い改め、主に拠り頼むものに応えてくださるお方です(ローマ10:13)。「神に近づきなさい。そうすれば、神はあなたがたに近づいてくださいます。」(ヤコブ4:8)。

Ⅱ.主の御名を呼び求める者を救われる神

ダビデは、すべての助けが断たれて追い詰められた時にも、恵みによって支えてくださる主なる神を「私の神」とする信仰の人でした(Ⅰサムエル30:6)。主もまた、ダビデが人間的な思いに陥った時も、常に彼と共におられて、その祈りと叫びを聞いてくださるお方です。主は「追え。必ず追いつくことができる。必ず救い出すことができる。」(Ⅰサムエル30:8)と応えてくださいました。

今も変わらない神は、私たちの避け所となってくださり、「私の神」と呼ぶことを許しておられる幸いが与えられています。主は、私たちが望み得ない時にこそ、祈り、叫びを聞いてくださるお方なのですから(ローマ10:13)。

Ⅲ.神の栄光のために私たちを用いられる神

ダビデは部下たちと略奪隊を追う途中で、一人の若者を見つけて彼を助けます。彼は、ツィケラグを攻略したアマレク人の奴隷の一人で、ダビデたちは彼の情報によって、アマレク人を見つけて奪われたものを全部取り戻すことができたのでした(Ⅰサムエル30:11-20)。

ダビデは略奪隊に勝利して帰ってきた時、疲れて戦いに参加できなかった二百人の者にも、参加した四百人と同じように奪われたものを分け与えます。それは、ダビデは戦いの勝利は、主が与えてくださったものであるということを知っていたからです。このことは、ダビデがイスラエルの王として訓練され、取り扱われてきていることを示しています。

これは、今日のキリストを頭とする教会の姿を表しています。主イエスの救いを頂いた群れの一人ひとりには、主の御業のためにそれぞれに異なった賜物と役割が与えられています。主はご自身の栄光を表すために、私たち一人ひとりを訓練し整えて用いてくださることを覚えましょう(エペソ2:20-22)。

結 び

主は、立ち返ったダビデに答えて、祝福を回復してくださいました。私たちも、主をいつも覚えて主と共に歩みましょう。主は私たちたけではなく、私たちを通して、周りの人々にも祝福を与えくださるお方なのですから。

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