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『それは主によることだ』

説教:髙橋 正人師
聖書箇所 士師13:24-2514:1-6

はじめに

本日は、主はご自身の計画を、私たちを用いて成し遂げられるお方であるということを見てまいります。

Ⅰ.主は人の考えや思いを超えてご計画を成し遂げられる

当時、イスラエルは異教のペリシテ人の支配下にあり、霊的に、道徳的に退廃していました。主は民を霊的眠りから目覚めさせ、本来の神の民とするために、「ペリシテ人と事を起こす」ためにサムソンを選ばれていました。しかし、彼はナジル人でしたが、主に従うよりも自分の思いを優先する弱さを持つ人でした(士師14:1-3)。

主はサムソンのような者をも用いて、ご自身の計画を成し遂げられました。これは、主が目的達成のためには悪をも許すということではなく、人の罪にも圧倒的に打ち勝って、救いのご計画を実現されるお方だということです。主イエスは、直接的には当時の宗教指導者たちの悪によって十字架にかけられましたが、神はその人々の悪を超えて、主の十字架によって全ての罪人の救いを完成されたのです。主の救いは、人の考えや計画を超えて、必ずなされることを覚えましょう。

Ⅱ.主イエスの十字架によって勝利者とされている

サムソンは、ナジル人の誓願(民数記6章)を無視し続けました。しかし、主はそのような彼に、霊を激しく下して、襲ってきた一頭の若い獅子を引き裂く力を与えました。これは、主がサムソンを用いて、ペリシテ人を倒すことを確かなこととするしるしでした(ローマ11:29)。サムソンがこの時に与えられた力は、主からのものでしたが、彼は主のため、また民のためにその力を用いるべき事を十分理解していませんでした。そのために、自分の欲望に従って肉に対して蒔いた苦い結果を刈り取ったのでした。

今の私たちは、主イエスの十字架によって罪赦され、勝利者とされた大いなる恵みと特権を頂いています(Ⅰヨハネ5:4-5)。主イエスによって、勝利者とされていることを感謝し、各々に与えられている賜物を主のために用いさせて頂きましょう(Ⅱテモテ1:7)。

Ⅲ.キリストの証人として

サムソンは最後に、主の恵みとあわれみを知って、主を呼び求め、主のみ業を行いました(士師16:28-30)。 ヘブル人への手紙には、サムソンは信仰によって大いなる働きをした人たちの一人として記されています(ヘブル11:32)。主なる神を信じて生きるとは、主と出会い、その選びと召しを受けて主と共に歩み、主に用いられて生きることを教えているのです。

私たちは今、主イエスの十字架の贖いによる神のナジル人として、神に捧げられた者ということができます。霊的に眠ったように見えるこの世で、サムソンのように神のみ心を見失ってしまうようなこともあるでしょう。しかし、主は私たちを現代の士師として、いやそれ以上にキリストの証人として用いようとされています。主の御言葉を通して、聖霊に導きによって力強く歩ませて頂こうではありませんか。

結 び

サムソンの力は、「主の霊」による賜物で、彼の失敗は、彼自身の生来の罪による性質によります。私たちの信仰生活においても、この二つの間で戦いがあります。しかし、「主による」救いの計画は確実に進展していくことを覚えて、主に期待して御言葉に聞き、聖霊に従って歩み続けましょう。

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