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『主よ、お話しください』

説教:髙橋 恵子師

本日は母の日、ファミリー礼拝です。サムエル記の母ハンナと少年サムエルの記事から共に見てまいりましょう。

1. 母ハンナの祈りと願い

サムエルは、イスラエルが王制に移り変わる大転換期に、最後のさばきづかさ、また神の言葉を全イスラエルに行き渡らせ、二人の王(サウルとダビデ)に油を注ぐ預言者として大きな働きを成しました。

一人の神の器が産み出される背景には、「その子の一生を主におささげします」(Ⅰサムエル1:11)あるいは「この子が主の御顔を拝し、いつまでも、そこにとどまるようになるまで」(Ⅰサムエル1:22)とあるように、母ハンナの信仰による祈りと願いがあったことをサムエル記は記しています。

私たちも、委ねられた幼い魂が生ける主を礼拝し、恵みに満ちた主との正しい関係にとどまる者となることを期待し、祈り続ける必要があります。「サムエルはますます成長し、主にも人にも愛された」(Ⅰサムエル2:26)。ハンナの祈りに答えられた主は、今も変わらないお方です。

2. 主のことばを聞く

神について知っていることと、神ご自身を知ることとは、別のことです。「エリの前で主に仕えていた」(Ⅰサムエル3:1)少年サムエルですが、同時に「まだ主を知らず」(Ⅰサムエル3:7)にいたと聖書は記しています。サムエルは、神についての様々な事柄や奉仕に親しんでいたでしょうが、「主よ。お話しください。しもべは聞いております」(Ⅰサムエル3:9)と、自ら進んで主の呼びかけに応答した瞬間から、真の意味で「主の御顔を拝し、いつまでも、そこにとどまる」(Ⅰサムエル1:22)者とされたのです。

「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる」(マタイ4:4)。子どもも大人も、人は神の呼びかけに応答し、神のことばを聞いて神との愛の交わりに生きることができる存在として創造されました。いつの時代でも、私たちに最も必要なことは、主の呼びかけに応答し、命と恵みを与える主のことばを聞くことです。

3. 私たちに語ってくださる主

「そのころ、主のことばはまれにしかなく、幻も示されなかった」(Ⅰサムエル3:1)とあるように、少年サムエルが育ったのは、士師時代から続く霊的低空飛行の時代でした。祭司エリの息子たちの主の前での悪事からも分かるように(Ⅰサムエル2:12-17,22)、サムエルの置かれた状況は、子どもの健全な成長にとっても、また信仰者が育つ環境としても、人の目には決して好ましいものではありませんでした。しかし、そのような中でもサムエルは守られ、またそのような時にこそ、突如として生ける主のことばがサムエルに、ひいては全イスラエルに臨んだのです。

今日の私たちが置かれている様々な状況も、サムエルが置かれていた「そのころ」と似ていると思われるかもしれません。主はどのような状況下でも、私たちの祈りと願いを用いて下さり、みことばをもって語って下さることを覚えましょう。「神は...この終わりの時には、御子によって、私たちに語られました」(ヘブル1:1-2)。私たちをキリストの救いの恵みに入れてくださる主は、みことばを思い起こさせ、悟らせて下さる助け主、聖霊をも与えて下さるのですから、ますます主のみ声に聞き従って命と幸いを得る者とされましょう。

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