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『福音の前進のために』

説教:髙橋 正人師
聖書箇所 ピリピ1:12-21

はじめに

本日の聖書箇所から、パウロの伝道姿勢と福音を伝える時の主のみ業を見てまいります。

Ⅰ.パウロの投獄は福音の前進となった

パウロは、福音を伝えたことで捕らえられ、ローマで投獄されました。彼は投獄されたことで自由を奪われますが、逆に、ローマに連れて行かれることで、福音が当時の世界の中心からさらに全世界へと広められる好機とされたことを喜びました。実際に、皇帝に近い親衛隊や政府の高官たちは、パウロの投獄によって福音を聞く機会を得たのです(ピリピ1:13)。

パウロは、人には最悪としか思えないことでも、神はそれをかえってチャンスに変えてくださるお方であると知っていたのです。人の目には八方塞がりのように行き詰まっているように見えても、私たちを愛してやまない神は、すべてのことを働かせて益としてくださることを覚えましょう(ローマ8:28)。

Ⅱ.福音は常に前進する

ピリピの聖徒たちは、パウロが投獄されたことによって主から離れるのではなく、逆に、パウロに代わってこれまで以上に福音を伝えました(ピリピ1:14)。聖徒たちに襲ってくる困難を信仰によって受けとめる時、主はその困難を通して聖徒を強くし、主の御業を現してくださいます(ローマ5:3-4)。さらには、主に拠り頼んで困難に耐えることで、私たちの周囲の人々にも主の励ましと慰めを与えてくださるのです。

パウロは、自分の投獄によって、ピリピ教会の人々が落胆しているのではないかと考えたでしょう。しかし、主が生きて働かれて、多くのクリスチャンたちが励まされて、福音宣教のために奮い立たせられていることを知って、主の御名をほめたたえ感謝したのです。福音の前進を阻むものはありません。私たちも、主イエスと共に歩むなら、聖霊は私たちを通して主イエスを証ししてくださることを覚えましょう。

Ⅲ.福音を語り続けよ

パウロは、自分が投獄されたことで、これまでパウロを快く思っていなかった人たちが伝道へと駆り立てられるきっかけとなったのを知って、主を喜び、感謝しました(ピリピ1:13)。彼は、人がどんな動機で伝道したとしても、福音の前進になるのを見て喜んだのです(ピリピ1:18)。それは、御言葉に力があり、主が人を救ってくださるからです。主は反対者と見える者であっても、その偉大な愛を与えようとしておられます。主は、人の思いや計画を遥かに超えて、み心を成し遂げてくださるからです(Ⅰコリント1:18)。

神は、主イエスの証し人を求めておられます。それは、福音を語る者がいなければ、誰も主を知ることができないからです(ローマ10:15)。主の救いの恵みに与った者が、福音を語る時、聖霊は人を主イエスに出会わせてくださいます。主の証し人とさせていただき、主と一緒に喜ぶ幸いを期待しましょう(ルカ15:10)。

結び

パウロは福音を伝えたことで投獄され、自由が奪われましたが、この事がかえって福音を前進させることになったと喜びました。彼は、背後で働かれている主が、全ての事を益としてくださることを知っていたからです。私たちはなおも、聖霊に押し出されて、主イエスを証しする幸いに加えて頂きましょう。

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