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『教会の徳を高める』

説教:髙橋 正人師

はじめに

本日の聖書箇所から、主からの賜物の本来の目的をみてまいります。

Ⅰ.神の愛を追い求めよ

パウロは、預言と異言の賜物を用いるために、「愛を追い求めなさい」(Ⅰコリント14:1)と命じます。それは、主からの愛に根ざすのでなければ一切の霊的賜物はその意味をなさないからです。

主の聖徒とされた私たちは、行いに拠ってではなく、ただ主の恵みとあわれみによって救いを頂きました(エペソ2:5)。主の恵みを覚えて、主の「愛を追い求め」、互いにこの主の愛をもって、仕え合いましょう。それによって、主の賜物が真に用いられ、人々にも主の良い影響を与えるのです。

Ⅱ.異言と預言について

ここでパウロは、二つの賜物である「異言」と「預言」について述べています。異言は、人に話すのではなく神に話しをし、自分の徳を高めます(Ⅰコリント14:2,4)。預言は、人に向かって話し、徳を高め、勧めをし、慰めを与えたりして教会の徳を高めます(Ⅰコリント14:3,4)。今日の私たちには、御言葉の解き明かしや説教と言うことができます。

どちらも必要な賜物ですが、パウロは特に、混乱をしているコリントの教会に必要なのは、教会の徳を高めるために「預言することを熱心に求める」ことであると勧めました。キリスト者の霊的成長は、個人と共に教会という群れにおいてなされて行くからです。異言も預言も、教会の建て上げのために主が与えてくださる賜物です。

Ⅲ.御霊の賜物を頂いた者として

パウロの願いは、「教会の徳を高める」ことです。そのために、霊の賜物がバランス良く用いられるようにと勧めています。パウロは、「多くの異言を話すことを神に感謝し」(Ⅰコリント14:18)、異言で語ることを勧めています(Ⅰコリント14:5)。同時に、知性による言葉によって祈ることも勧めています(Ⅰコリント14:19)。

私たちクリスチャンは、霊においても、知性においても成長するべきであり、真の「霊と知性」は、互いに補完し合うものです。個人の徳を高めることも、教会の徳を高めることも、すべてが父なる神が誉め称えられるためであり、全てのクリスチャンがキリストの似姿まで成長するためです。私たちは、主イエス・キリストの十字架の贖いによって救いを頂き、永遠の命を頂いたのですから、人の徳を養うのに役立つ言葉を話し、聞く人に主の恵みを与える者とさせて頂きましょう(エペソ4:29)。

結び

コリント教会の中に、主からの賜物について正しく理解していなかったために、混乱と分裂が生じてしまいました。主からの賜物は「教会の徳を高める」ためのものです。クリスチャン一人ひとりに与えられている賜物は、教会の徳を高めるためのものであることを覚え、主のために、また兄弟姉妹のために用いさせて頂きましょう。

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