『キリストと共によみがえる』
はじめに
本日の聖書箇所から、キリストのよみがえりの命に生かされる幸いを見ます。
Ⅰ．主イエスに堅く根ざして立ち続ける
コロサイ教会には、福音とはまったく異なった世の様々な哲学や思想、そして間違った教えが入りこんでいました。パウロは聖徒たちに、それらの教えに振り回されるのではなく、「彼（キリスト）にあって歩みなさい。キリストの中に根ざし、また建てられ、また、教えられたとおり信仰を堅くし、あふれるばかり感謝しなさい。」と命じました（コロサイ2:6-7）。
主イエスと共に歩む時、聖霊は私たちに主イエスを証ししてくださり、主の御言葉を思い起こさせてくださり、主に似る者となるように成長させてくださいます。主イエスを信じる信仰に堅く立つなら、人の悪巧みや、人を欺く悪い教えの風に吹き回されたり、波にもてあそばれたりすることがなく、むしろ、愛をもって真理を語り、あらゆる点において成長し、かしらなるキリストに達することができるのです。
Ⅱ．神の満ち満ちた性質が宿るキリスト
コロサイに吹き荒れた「むなしい、だましごとの哲学」などの教えは、今なお、聖徒たちを主から引き離そうと、様々に形を変えて吹いています。しかし、人を罪による永遠の滅びから、主にある永遠の救いへと導き出してくださるのは、主イエス・キリストただ一人です（使徒4:12）。それゆえに、パウロはキリストをこそ仰ぎ望んで歩むべきことを教えています。
このキリストは、主を信じる聖徒たちのうちに住んでくださっています。キリスト・イエスを知るとき、人はすべての支配と権威のかしらである「キリストにあって、満ち満ちる者」とされるのです（コロサイ2:10）。聖徒たちを通して、ご自分のみ業を行なってくださる主に望みと期待を持とうではありませんか。
Ⅲ．キリストのよみがえりの命を受けて
父なる神は、主イエスを信じるすべての者に、「わたしは、わが民でない者をわが民と呼び、愛さなかった者を愛する者と呼ぶ。」（ローマ9:25）と約束してくださいました。私たちは、「バプテスマによってキリストとともに葬られ、また、キリストを死者の中からよみがえらせた神の力を信じる信仰によって、キリストとともによみがえらされたのです。」（コロサイ2:12）。
キリストの復活の命に生きる者とされた私たちクリスチャンは、主イエスと一つとされ、祝福に満ちた勝利の人生を歩んでいる恵みを感謝しましょう。そして、召しにふさわしい歩みをさせて頂きましょう（エペソ4:1）。
結 び
すべてのキリストの聖徒は、主イエスの十字架の贖いのゆえに、よみがえりの命に生かされています。今の時代に生きる私たちも、世の様々な哲学や思想や間違った教えに振り回されるのではなく、主イエス・キリストにあって歩み、教えられた信仰を堅くし、日々主に感謝する歩みをさせていただきましょう。
