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『私たちを導く聖霊』

説教:髙橋 正人師
聖書箇所 ローマ8:12-17

はじめに

本日は、御霊によって導かれる幸いを見てまいります。

Ⅰ.聖霊は信仰生活を導いてくださる

パウロは、全ての人は罪に対しては全く無力ですが、主イエスを信じる人には、神の御霊が与えられるので、この御霊によって罪に勝利することができると教えました(ローマ7:24)。  父なる神は、私たちの罪を赦すために、ご自分の御子イエスを、十字架にかけて「肉において罪を処罰されました」。主イエスを信じる者は、御霊に従って歩むことで、信仰によって律法の要求を全うする者とされたのです(ローマ8:3)。

全てのキリスト者は、肉に従ってではなく、聖霊に従って生きる者とされたのです。「肉」によってではなく、「御霊によって、からだの行いを殺すなら」、私たちは生きるのですから(ローマ8:13)、つねに御霊に導かれて歩み続けましょう(ガラテヤ2:20)。

Ⅱ.聖霊は私たちを神の子としてくださる

クリスチャンは、主イエスの十字架の贖いを通して神の愛と赦しを頂き、聖霊が内に住む者とされました。聖書は「神の御霊に導かれる人は、だれでも神の子どもです。」(ローマ8:14)と語っています。「神の子ども」と された者は、神の愛を確信しているので恐れずに大胆に歩み続けます(ローマ8:31)。そればかりではなく、父なる神を「アバ、父」と呼んで、近づいて親しく交わることができるようにされたのです(ヘブル10:19)。

さらには、私たちが神の「子どもであるなら、相続人でもあります。」(ローマ8:17)とある通り、聖霊を与えられ、神の子とされた私たちには、天の御国の世継ぎとして導かれるという栄光の約束があります(エペソ1:14)。

この世にあっては、クリスチャンにも様々な患難や苦難があります。しかし、聖霊はどんなに大きく思える障害でも、御言葉を思い起こさせ、主イエスによって圧倒的な勝利者とされていることを確信させてくださいます(ローマ8:18)。神の子とされたのですから、大胆に父なる神のもとに行きましょう(ヤコブ4:8)。

Ⅲ.聖霊は私たちを助けてくださる

人は罪ゆえに、肉体的、精神的、霊的に弱い存在です。しかし、その弱い私たちの内に聖霊が住まわれ、その力が働くなら、聖霊は弱い私たちを助けてくださいます(Ⅱコリント4:7)。

聖霊の助けとは、私たちがどのように祈ったらよいかわからない時に、言いようもない深いうめきによって、私たちのためにとりなしてくださることです(ローマ8:26)。すべてを働かせて益としてくださる主が、私たちを守り導いてくださるのですから、主に全てを委ねて信仰生活を歩み続けましょう。「主を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように翼をかって上ることができる。走ってもたゆまず、歩いても疲れない。」(イザヤ40:31

結 び

神の御霊に導かれる人は、だれでも神の子どもとされています。神の子としてくださる御霊を受けた私たちは、その御霊によって、父なる神を「アバ、父。」と呼ぶ特権を与えられ、御国の世継ぎとされました。私たちは、聖霊によって主なる神をさらに深く教えて頂き、聖霊に押し出されて福音を宣べ伝えてまいりましょう。

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