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『力強く広がる福音』

説教:髙橋 正人師
聖書箇所 使徒19:1-20

はじめに

本日は、パウロのエペソ伝道の箇所から、力強く広がって行く主の御言葉を見てまいります。

Ⅰ.御言葉を語り続けよ

パウロはエペソで、最初の三ヶ月は会堂でユダヤ人たちに福音を伝えました。しかし、彼らは心をかたくなにして、神の国について論じたことをののしりだしたため、パウロは身を引いてツラノの講堂でエペソの人々に福音を伝えました。この働きは二年間続いたので、アジヤに住む者はみな、ユダヤ人もギリシヤ人も、主の言葉を聞きました(使徒19:8-10)。

エペソは当時の大都会で、地方から多くの人たちが集まっていました。エペソで御言葉を聞いた人々は、自分の地方へと帰って行き、そこで御言葉を語りました。それによって、コロサイやラオデキヤ、また黙示録に出てくるアジヤにある七つの教会が生まれたと考えられています。福音を伝えて行くとき、御言葉の種はあらゆる所に蒔かれて行きます。私たちも、時が良くても悪くても、御言葉を宣べ伝えましょう(Ⅱテモテ4:2)。

Ⅱ.主イエスに信頼し、全てを主に明け渡す

パウロの宣教は、御言葉と共に働く聖霊の力ある働きによって進められました(使徒19:11-12)。ある時、「諸国を巡回しているユダヤ人の魔よけ祈祷師の中のある者たち」が、パウロの行っている奇跡を見て、主イエスの御名を用いて悪霊を追い出そうとします。主イエスを信じていない彼らは、「イエス」という名前に何か特別な効力があると思い、自分たちのために神の力を利用しようとしたのです。結果、彼らは逆に悪霊につかれている人に押さえつけられ、打ち負かされ、傷を負って逃げ出してしまいました(使徒19:15-16)。

このことは、エペソの人に大きな畏れを与えて主の御名をあがめるようにさせました。そのため、主を知らない人たちだけでなく、多くのクリスチャンもやって来て、主の前に罪を告白し「魔術を行っていた多くの者が、その書物をかかえて来て、みなの前で焼き捨てた」(使徒19:17-19)のです。ここで「焼き捨てた」のは本だけではなく、神以外のこの世の様々なものに頼ろうとする思いです。私たちは、魔よけ祈祷師たちのように神を自分のために利用しようとするのではなく、主イエスに自分自身を明け渡し、全く主に信頼する信仰によって歩んでまいりましょう。

Ⅲ.力ある御言葉は広がり続ける

聖書は、主がパウロを通して病人を癒やし、悪霊を追い出すとき、「身に着けている手ぬぐいや前掛け」さえ用いられたことを記しています(使徒19:12)。これは、パウロが普段着の伝道者、仕事着の証し人として、エペソでの三年間の地道な奉仕を通して主の御言葉が前進して行ったことを教えています。

私たちも、何か特別な出で立ちや特別な振る舞いをして主を証しする必要はありません。すでに、クリスチャンは主イエス・キリストの御名の権威を与えられている者として、ふだん各自が置かれている所で、主の恵みを証しすれば良いのです。「こうして、主のことばは驚くほど広まり、ますます力強くなって行った。」(使徒19:20)とある通り、聖霊は私たちを用いて、御言葉を語らせ力強くみ業を拡大してくださるのです。

結 び

パウロを通して働かれる主の御業を体験して、エペソの人々は主イエス・キリストにのみ望みがあることに霊の目が開かれました。それまでのエペソのクリスチャンたちのように、主の前に神とこの世のものに頼るような二心があってはなりません。主イエスだけに信頼し、信じて歩みましょう。

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