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『すべての人への福音』

説教:髙橋正人 牧師
聖書箇所 使徒15:1-22

はじめに

本日の聖書箇所から、福音が世界中に広まって行くことを決定づけた教会会議についてみます。

Ⅰ.主のみ心を求めるための会議

最初の教会会議は、使徒たち、長老たち、教会の代表が一同に集まって、救われるためにはモーセの律法が必要か否かについて激しい議論がなされました(使徒15:1-2)。

聖書は、教会には避けることのできない議論すべきことが起こることを教えています。また、教会での話し合いは、民主的に事を進めるというよりも、そこに働かれる主を信じ、主のみ心を求めるべきことを教えています(箴言15:22)。このことは、現在の教会も、常に心にとめておくべきことです。

Ⅱ.信仰によってのみ救われる

激しい論争後に、ペテロは、コルネリオとその一家がクリスチャンになったという証しを基に、主が異邦人にも救いの道を開き、聖霊の賜物を与えておられるということを示します(使徒15:7-11)。また、パウロとバルナバも、彼らを通して神が異邦人の間で行われたしるしと不思議を語り、主の兄弟ヤコブも、ユダヤ人に愛をもって配慮しつつ、旧約聖書を引用して「主の名で呼ばれる異邦人がみな、主を求めるようになるためである」ことを教えます(使徒15:12-19)。

使徒たちが証ししたことは、神の救いは人の業や能力などによるのではなく、主がそのみ心の内に為されることであるということです。ここで、異邦人クリスチャンに対して、すべての人は信仰によって救われ、律法によって救われるのではないということが示され明確にされたのです。人は、主イエスを信じる信仰によってのみ救われるのです(ガラテヤ2:16)。

Ⅲ.福音は全世界に広がり続けている

エルサレム会議で確認されたことは、「人が救われるのは信仰のみ」ということでした。実はこの問題は、救いは神の恵みによって与えられるものなのか、それとも人の業によって獲得するものなのかという本質的な問題を含んでいたのです。

この会議を経て、主の福音は、ユダヤ民族の枠だけではなく、時代や場所を越えて全世界へと広がって行きます。実に、このエルサレム会議は、その後二千年のキリスト教の歴史を決定付ける、大きな出来事だったのです。

会議において、主イエスが示してくださった真理と愛が表されています。それゆえに、主を信じる者たちの群れが分裂するのではなく、かえって一つとされて、福音が全世界に伝えられていったのです。この福音は、今に至って私たちの国へ宣べ伝えられました。救いを頂いた私たちは、さらに、この救い主イエス・キリストという良き訪れを伝えて行きましょう(マタイ28:19-20)。

結 び

世界で最初の教会会議は、キリスト教の分水嶺となりました。本日の聖書箇所は、キリスト教はユダヤ教の一派ではなくなり、すべての人を救うという遠大な神の救いを為して行くことの起源ともなったことを教えています。主イエスを信じる者は、誰でも救われるのです。この良き訪れである主イエスを、私たちの隣人に伝えてまいりましょう。

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