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『神の白い衣を着る』

説教:髙橋正人 牧師
聖書箇所 黙示録3:1-6

はじめに

本日の聖書箇所から、七つの教会の五番目、サルデス教会に宛てられた手紙をみてまいります。

Ⅰ.目を覚ましなさい

サルデスの教会には、これまでの四つの教会のように迫害や異端の教えなどに振り回されるようなことがありませんでした。それ故に教会は、主の目には、名ばかりの眠ったような「生きているとされているが、実は死んでいる」(黙示録3:1)状態に陥っていたのでした。

主は、「目をさましなさい。そして死にかけているほかの人たちを力づけなさい。」(黙示録3:2)と警告します。キリスト者は、世にあって信仰の戦いや試みに遭います(ヨハネ16:33)。主はそれらの患難を通して、全て信じる者に主の祝福と恵みを満たそうとされていることを覚えましょう。患難は忍耐を生み出し、忍耐は練られた品性を生み出し、練られた品性がイエス・キリストを信じて歩む永遠の希望を生み出すのです(ローマ5:3-5)。

Ⅱ.目覚めて主とともに歩み続ける

サルデスの教会には、「目覚めて」、「生きて」その「衣を汚さなかった者が幾人」かいました(黙示録3:4)。ここで、「白い衣を着た」人々のことが語られています。「白い衣」とは、主イエスの十字架の贖いによって、罪赦され義とされた者のことを表しています。

主イエスによる、神自らが作り誂えてくださった「白い衣」を着せて頂いたクリスチャンは、神の子とさせて頂いたばかりか、この世で「白い衣」を着て主と共に歩み続けることを許されています。いつも聖霊に導かれ、目覚めて主を見上げ、主イエスと共に歩み続けましょう。

Ⅲ.教会は聖霊によって生かされる

サルデスの教会は、礼拝が守られ様々な活動があったことでしょう。しかし、主が見ておられるところは、人が見るところとは違っていたのです。聖霊は「キリストのからだ」である教会を生かしている「霊」です(エペソ1:23)。「実は死んでいる」という主の厳しい言葉(黙示録3:1)にも、希望を見出すことが出来ます。クリスチャンが救いをどのように聞いて受けいれたか、また主の前に悔い改めて、御言葉を堅く守り続けるよう「目をさましなさい」と励まされます。どんなに、霊的に死んだような状態になっていても、悔い改めて、キリストに向かうなら、私たちは、必ず、再び、聖霊によって生かされることを覚えましょう。

結 び

私たちクリスチャンは、「神の白い衣」、すなわち、主イエスの十字架の贖いによって救いを頂いた者です。主は救いも、信仰生活の歩みも恵みによって与えてくださいました。いつも主を見上げて、御霊の声に聞き、目覚めて、主と共に信仰生活を歩み続けましょう。

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