『思いと心を探る主』
はじめに
本日の聖書箇所から、第四番目のテアテラ教会に書き送られたメッセージをみてまいります。
Ⅰ.私たちを知っておられる主
主は、テアテラ教会にご自身を「炎のような目を持ち」、「しんちゅうのような」足を持つ者とたとえて示されました(黙示録2:18)。主の「目」はすべてを見通される知恵を、「足」は全てのものを従わせる権威を象徴しています。
主はその知恵と権威をもって、テアテラ教会がその信仰や主に仕えていくことにおいて、「初めの頃よりもまさっている」ことをご存じで、彼らを誉められました(黙示録2:19)。彼らの信仰、愛と忍耐は、主イエスの十字架に示された愛に根ざすものでした。主は、私たちの信仰も見ておられます。主は私たちの全てをご存じなのですから、主に信頼して歩み続けましょう。
Ⅱ.堅く信仰に立つ
テアテラ教会は、主に称賛されるほどの教会でした。しかし、主は教会が偽預言者「イゼベルという女」の教えを受け入れていることを叱責します(黙示録2:20)。「イゼベル」は旧約聖書のアハブ王の妻(Ⅰ列16章、18-19章、21章)に象徴されるような、霊的不品行と偶像礼拝を教える者を示しています。
キリスト者は、寛容であるべきです。しかし、間違った教えに対しては決して寛容であってはなりません。主イエスが「しんちゅうの足」を持っておられるように、キリスト者もまた、しっかりと主を信じる信仰に堅く立つ「足」を持っていなければなりません。「あなたがたは、しっかりとした土台の上に堅く立って、すでに聞いた福音の望みからはずれることなく、信仰に踏みとどまらなければなりません。」(コロサイ1:28)。
Ⅲ.最後まで主のわざを守る者への約束
主はテアテラ教会にも、新たな勧めと約束を与えてくださいます。キリスト者は、この世にあっては信仰の戦いの連続です。そこで、主は「最後までわたしのわざを守る者には、諸国の民を支配する権威」(黙示録2:26)と「明けの明星を与える」(黙示録2:28)と約束されました。
「明けの明星」とは、主イエスのことであり、信じる者には主の権威が与えられています。主イエスは、キリスト者はこの世においては信仰の戦いがあることを告げておられます。しかし、「最後まで耐え忍ぶ者は救われます」と宣言されました(マタイ10:22)。主イエスを信じて、御言葉に堅く立ち、御霊に導かれて、主からの約束を受ける者とさせて頂きましょう。
結 び
人の思いと心を探る主は、私たちのことを深くご存じです。主の愛の眼差しの中、世の教えや価値観に流されるのではなく、御言葉に堅く立ち、御霊の導きに従って歩み続けましょう。私たちもテアテラ教会のように、健全な信仰をもって、主から認めていただけるものとされましょう。