『報いをもたらす確信』
はじめに
本日は、主の報いをいただくために、主が賜った確信に堅く立つべきことをみてまいります。
Ⅰ.試練の中で
当時、迫害のただ中にあったクリスチャンたちは、投獄される者、そしりや苦しみを受ける者が多くありました。それにもかかわらず、彼らは主の報いを得るために、忍耐して互いに励まし、助け合っていました(ヘブル10:33-34)。
現代の私たちには、当時のような命にかかわるほどの迫害はないでしょう。しかし、主と共に歩む時、罪による様々な問題や困難を受けます。主イエスは、罪の暗闇の中を歩いていた私たちの所に来てくださいました(ヨハネ1:5)。そして、「わたしは、世の光です。わたしに従う者は、決してやみの中を歩むことがなく、いのちの光を持つのです。」(ヨハネ8:12)と宣言してくださいました。私たちは「光に照らされた」者とされ、主による救いの確信をいただいているのです。
Ⅱ.主の恵みを思い起こす
聖書は、信仰による困難に直面した時、これまでの主の恵みと助けを思い返すように教えています(ヘブル10:32)。それは、困難や試練の中でしか見出せない、神の愛と、神の取り扱いを体験するからです(詩篇119:71)。主の訓練は、私たちに「平安な義の実を結ばせてくだいます」(ヘブル12:11)。そして、主の報いを与えてくださいます。
私たちは、聖霊の導きと、助けを受けながら、永遠の天の故郷を目指して歩み続けています。信仰の創始者であり、完成者である主イエスから目を離さないでいましょう(ヘブル12:2)。
Ⅲ.主イエスに救われた確信をもち続ける
聖書は、「戦いに耐えた初めのころを、思い起こす」ようにと励ましたあとに、今をどのように生きるかを教えます。それは、主にある確信と忍耐、そして信仰をもって歩むことです。主の十字架の贖いによって救われたという確信は、あらゆる状況の中でも、私たちに主の助けと平安があることを教えます(ローマ8:32)。主は、全て主を信じる者に天の祝福を与えてくださいますが(エペソ1:3)、そのための忍耐する力と、忍耐を支える信仰を与えてくださいます。
やがて主イエスが再臨される時(ヘブル10:37)、主を信じる者たちに究極の報いである永遠の命が与えられます。その報いを確信させるのは、聖霊です。「聖霊は私たちが御国を受け継ぐことの保証です」(エペソ1:14)。聖霊に導かれ、永遠の命を約束されているという確信をもって、「いのちを保つ者」(ヘブル10:39)として歩み続けさせていただきましょう。
結 び
主イエスは十字架の贖いによって、私たちに救いを与えてくださいました。聖霊は、イエスが主なる神であることを証し、確信させてくださいます。聖霊を受けた私たちは、与えられた確信、すなわち、主イエスと主の救いの確信を堅く保って、永遠の報いをいただきましょう。