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『イエス様と一緒にGO!』

説教:髙橋正人 牧師
聖書箇所 ルカ8:22-25

はじめに

本日の聖書箇所から、主イエスと一緒の舟で、嵐に遭った時の弟子たちの信仰をみてまいります。

Ⅰ.主イエスの舟に招かれる

主イエスは、「湖の向こう岸へ渡ろう」と、弟子たちと一緒に舟に乗りました(ルカ8:22)。やがて、舟は嵐に遭い、危険な状態となり弟子たちは慌てふためきました(ルカ8:23-24)。

私たちの人生は、航海にたとえられます。それぞれの舟に乗って、この世という大海原を旅します。どんな人でも、常に順風満帆ではなく、大小さまざまな嵐に遭います。弟子たちのように、主イエスの招きに従って一緒に舟に乗ったのですが、嵐に遭うのです。主イエスを信じたからといって、人生の困難や試練がなくなるわけではありません(ヨハネ16:33)。しかし、試練を通して、主はもっと良いものを私たちに与えてくださいます(ヘブル12:11)。

主に信頼する時、あらゆる状況において恐れを抱くことなく、主の助けを頂き、私たちが委ねられた使命を果たすようにしてくださることを覚えましょう。

Ⅱ.嵐の中で眠っておられた主イエス

嵐のため、恐れ戸惑う弟子たちとは逆に、主イエスは何事もないかのように眠っておられました(ルカ8:23)。このことは、主イエスが弟子たちに全く無関心であったとか、彼らを守らないということでありません。主イエスの深い眠りは、父なる神への絶対的な信頼と、すでに神が働いておられるという安心からくることです。

私たちの歩みは、主のみ手の中にあります。主はいつも私たちを覚えておられ、どこへ行こうとも神の目の届かないところはありません(Ⅱ歴代誌16:9)。私たちは、主のもとで平安を得ることができるのです。主イエスが嵐の中でも眠っておられた姿の中に、私たちがキリストを信じる者として生きる者の模範を見ることができます。

主は、まどろむこともなく、眠ることもなく、私たちを守ってくださるお方です(詩篇121:3-5)。また、私たちが弱い時にこそ、主の力はその弱さのうちに完全に現れることを覚えましょう(Ⅱコリント12:9)。

Ⅲ.主は十字架の贖いによって救いを用意してくださっていた

弟子たちは、主イエスを起こして「先生、先生。私たちはおぼれて死にそうです」と言いました。主は起き上がって、風と荒波とをしかりつけられると、風も波も収まりなぎになりました(ルカ8:24)。その後で、主は「あなたがたの信仰はどこにあるのです」と言われました(ルカ8:25)。

私たちも、「あなたがたの信仰はどこにあるのです」との主の言葉を聞くことがあるでしょう。あるいは、「このような弱い信仰でどうするのか」と思うこともあるでしょう。しかし、そのような時こそ、私たちは喜ぶべきです。何故なら、そのような言葉を聞く時、また、思う時、主はすでに風も波も静められた後だからです。

主による救いは、すでに十字架の贖いの死によって完成されています。私たちは、主イエスを信じる信仰によって罪赦され、神の前に義とされ、永遠の命を約束されたのです。主がすでに用意してくださっている救い、そして導きを信じて歩み続けましょう。

結 び

風や波を静める神の御子イエス・キリストは、私たちの人生という舟に、またキリストの体なる教会という舟に一緒におられます。主が一緒におられるのですから、どんなに大きな嵐や困難に遭っても必ず目的地である湖の対岸、神の国に到達することを覚えて、信仰の歩みを続けて行きましょう。

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