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『志を立てさせる神』

説教:髙橋正人 牧師
聖書箇所 ピリピ2:12-18

はじめに

本日の聖書箇所から、私たちの内に働いて志を立て、事を行わせてくださる主をみてまいります。

Ⅰ.主イエスが示された「へりくだり」と「従順」

聖書は、キリストを信じた者は、主イエスに倣って(ピリピ2:6-8)、へりくだりと従順をもって心を一つとして頂き、教会という共同体を形成すべきことを教えます。

主イエスの「へりくだり」は、人となってくださったことに表されました。また、主の「従順」は、父なる神の御心に従って十字架の贖いの死によって表されました。主イエスは、父なる神へのへりくだりと従順の故に、高く上げられ、天と地の全てを治める全権が与えられたのです(ピリピ2:9-11)。

私たちは、主イエスのへりくだりと従順による十字架の贖いによって、救いを頂きました。この主の救いの恵みに感謝し、御言葉に従って永遠の御国を目指して日々歩み続けて行きましょう。クリスチャンが仰ぎ見るべきお方は、主イエス・キリストです。アーメン!

Ⅱ.神は志を立てさせ、事を行わせてくださる

パウロは、「恐れおののいて自分の救いの達成に努めなさい」と人々を励ましました(ピリピ2:12)。主を信じて歩み続ける者は、神への畏れをもって心から仕える者とされるのです。人が主の前で従順に歩んでこそ、人々の中で世の光として輝くことができます(ピリピ2:15-16)。

私たちは、人の力で主イエスのようにへりくだり、従順になることはできません。なぜなら、私たちの内には、主イエスが再臨されるまで、罪との戦いがあるからです(ローマ7:22-24)。しかし、信仰の創始者であり、完成者である主から目を離さないでいましょう(ヘブル12:2)。神ご自身がみ心のままに、私たちのうちに働いて志を立てさせ、主の偉大な御業を行わせてくださるのですから(ピリピ2:13)。

さらに、聖霊は、クリスチャンたちに主イエスご自身と主の約束の御言葉を思い起こさせてくださる「助け主」です(ヨハネ16:8)。自分の力で罪や弱さを克服するのではなく、主の力に自らを委ねて明け渡し、主の御心を願い求める時、主の栄光を見るのです。助け主である聖霊を求めましょう。

Ⅲ.永遠の報いを求める

パウロは、自分の主義主張や利益、誇りのためではなく、教会が神の御業のために用いられて、救いの御業がさらに前進するためにと、この手紙を書き送りました。だからこそ、彼は殉教が間近に迫っている中で、キリストに仕えて走ったことが無駄ではないと断言できたのです(ピリピ2:16)。

パウロは、教会が神の御心を表して「世の光」となることで、自分の働きの実を見ることができると確信しました。そのために、自分の命が捧げられるようなことがあっても、「私は喜びます」(ピリピ2:17)と断言したのでした。それは、彼が自分のこの地上での働きの結果に左右されることのない、永遠の主の御業に加わることの幸いを信仰によって知っていたからでした(ピリピ2:16)。

このパウロの喜びこそ、私たちキリスト者の喜びです。自分のことばかりのために歩む歩みは、決して喜びを生みません。そればかりか、真の教会の交わりを作ることもなければ、自らの救いが達成されることもありません。私たちは、永遠の報いを信じ求めて、今、主が私たちに与えてくださった志に思いを寄せて、主の御心をさせて頂こうではありませんか。主は、私たちの小さな働きから始めて、偉大なみ業を用意してくださっていることを覚えましょう(イザヤ30:18)。

結 び

私たちは、キリストに倣ってへりくだりと従順に生きる時、真の喜びに生きる者とされます。私たちに働きかけて志を立てさせくださる主の御言葉に聞き、聖霊の御声に従いましょう。その時、 「曲った邪悪な時代のただ中にあって、・・・いのちの言葉を堅く持って、彼らの間で星のようにこの世に輝」(ピリピ2:15、口語訳)くのです。

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