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『神の霊が内で働く』

説教:髙橋正人 牧師
聖書箇所 ハガイ2:1-9

はじめに

本日の聖書箇所から、神殿再建を通して民に働かれた主なる神をみてまいります。

Ⅰ.神殿再建に見る主への信仰

イスラエルの民にとって、神殿の再建は、単に目に見える建物を建てることではなく、主に信頼して主の愛に応えるという信仰の表れでした。帰還民が見た現実は厳しく、様々な妨害もあって、再建着工から2年後に頓挫し、工事は18年間も放っておかれたのでした。

厳しい現実の中、民は皆、自分の生活を守ることで精一杯で、いつしか神殿再建はおろか主を礼拝するという信仰のことも放っておくのが常となっていました。その様な民に対して、主は預言者ハガイを通して、まず第一にすべきは主への信仰を立て直すことであり、それこそが真の祝福となることを告げられました(ハガイ1:4-11)。 

現代の私たちも、極めて忙しい中で生活しています。主のことが後回しになってしまうことが多くあるのではないでしょうか。その様な時こそ、主を第一とする信仰に生きるべきです。なぜなら、すべての祝福や善きものは、その源である主から与えられるからです(Ⅰテモテ6:17)。私たちは、人の目に良く、賢いと見えることではなく、主を第一として主と共に歩む時に、主の栄光が現されることを覚えましょう(マタイ6:33)。

Ⅱ.キリスト者は聖霊の宮

民が再建した神殿は、ソロモン王時代に建てた神殿に比べるなら人の目には極めて劣るものでした(ハガイ2:3)。しかし、主の民が見るべきは、神殿の素晴らしさ、自分たちの業の結果ではありません。神殿の真の目的は、荘厳さや壮麗さではなく、神殿再建中も、神殿が建てあげられてからも、主が共にいてくださるということだからです。

主は民の罪にも関わらず、出エジプトの時に結んだ契約を覚えておられ、「わたしの霊があなたがたの間で働いている」(ハガイ2:5)と宣言してくださいました。 

私たちキリスト者は、主イエスの十字架の贖いによって、罪が緋のように赤くても、雪のように白くされたのです(イザヤ1:18)。さらには、主イエスを信じる者は、神の御霊が宿る「神の神殿」とされました(Ⅰコリント3:16)。主が「強くあれ」と励まし、「わたしはこの宮を栄光で満たす」と万軍の主が約束されたのですから、主を信じて委ねられた働きをさせて頂きましょう。

Ⅲ.教会はキリストのからだ

主は民に神殿再建を励まされた時、「この宮のこれから後の栄光は、先のものよりまさろう」(ハガイ2:9)と、真の神殿となる主イエス・キリストのことを予め語られました。主イエスは、ご自身を「神殿」と言われました(ヨハネ2:19-21)。過去のイスラエルの神殿が何度も崩され、再建されたように、主イエスも倒されます。しかし、主イエスは十字架の死からの復活によって、永遠に存在する「神殿」となってくださいました。この主イエスにあって、私たちは永遠の神の宮に生かされるのです。

教会は、キリストの体です(エペソ1:23)。主イエスの救いを頂いた者たちが、主を中心にして主の御心を教えて頂き、主に仕えて行くところです。また、私たち自身は、聖霊が宿られる神殿とされて、主の栄光を現すものとされたのです。教会と教会を構成する兄弟姉妹一人一人に、主は聖霊を豊かに注ぎ満たしてくださいます。御言葉を土台として、聖霊に導かれながらそれぞれ置かれているところで主の栄光を現させて頂きましょう。

結 び

主は、御心のままに、私たちのうちに働いて志を立てさせ、事を行わせてくださいます(ピリピ2:13)。たとえ、それが頓挫していたり、止まっているように見えたとしても、内に働かれる聖霊は主の御心を必ず完成してくださることを覚えましょう。主は言われます、「わたしの霊があなたがたの間で働いている。恐れるな。」(ハガイ2:5)と。

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