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『備えてくださる神』

説教:髙橋正人 牧師
聖書箇所 ヨハネ21:1-14

はじめに

本日の聖書箇所から、復活の主は、今も私たちのことを知って、共に歩まれていることをみてまいります。

Ⅰ.主は召しの原点に立ち返らせてくださる

復活の主イエスと出会った弟子たちでしたが、彼らはかつて住んでいたガリラヤに帰りテベリヤ湖畔で漁をしていました。彼らはそこで、自分たちの力で漁をして生計を立てようとしたのです。しかし、一晩中漁をしたにも関わらず、その日は何もとれませんでした(ヨハネ21:2-3)。

その様な弟子たちを岸べに立って見ておられた主は、「舟の右側に網をおろしなさい。そうすれば、とれます。」(ヨハネ21:6)と語られました。このことを通して、主は弟子たちをもう一度主の働きのために召し出されたのです。

弟子たちは、復活の主イエスに出会いましたが、まだ、自分たちの力に頼って漁をしていたので何もとれなかったのです。そんな彼らに対して、主イエスは大漁という奇跡を通して、主を信じて主に従って歩み続けることの幸いを教えらました。私たちも、主に全てを委ねて主の示してくださる御言葉に従う時、「大漁」を体験させていただけるのです。私たちは今、御言葉と聖霊によって、常に主イエスと共に歩むことが出来る幸いの中にあることを感謝し、主の御心に従って歩んで行きましょう。

Ⅱ.主は私たちの必要を知って、いっさいを備えてくださる

主イエスは、弟子たちのために、疲れて冷えた体を温めるための炭火と、その上に載せた食べ物を自ら準備してくださいました(ヨハネ21:9)。主は弟子たちの状況を十分知っておられ、最初に宣教命令を再び与えられたのではなく、まず、彼らに必要なものを備えてくださいました。主は私たちが主の働きを行おうとする時、その使命を果たすための必要なもののいっさいを準備してくださいます(Ⅱコリント9:10)。私たちが先ず、「神の国とその義とをまず第一に求め」て行くとき、「そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。」(マタイ6:33)。あらゆる必要を知っておられる父なる神に信頼し、求め続けてまいりましょう。

父なる神は、私たちすべてのことを十分知っておられた上で、私たちの罪の深さをご存じの上で、ご自分の御子をさえ惜しまずに死に渡されました。ここに主の愛があります。父なる神は、御子といっしょにすべてのものを、私たちに恵んでくださることを覚えましょう(ローマ8:32)。

Ⅲ.主は今も私たちを招いておられる

主が用意してくださった朝食は、疲れた弟子たちをいやし、力づけるものでしたが、同時に、主と弟子たちの和解のしるしでもありました。和解の食事は、人と人との間だけではなく、神と人との間のものでもあります(申命記27:7)。主イエスは、罪人である私たちを救うために、和解のいけにえとなってくださり、また、和解の食事に招いてくださいました(黙示録3:20)。この招きに応える者は、主イエス・キリストの十字架の贖いによってだれでも救われます。

また、この食事は弟子たちに、主イエスとの交わりと、主の愛の深さを思い起こさせるものでした。五つのパンと二匹の魚の奇跡から、主イエスが「いのちのパン」であること、そして、主に来る者は決して飢えることがなく、主を信じる者はどんなときにも、決して渇くことがないことを示されました(ヨハネ6:35)。さらに、このことは主と弟子たちとの最後の晩餐を思い起こさせます。十字架で裂かれた主の体と流された血潮によって、私たちは主の救いと赦しを頂いたのです。この主の十字架の贖いによる救いは、弟子たちと同時に、全ての人々に備えられた救いです。

主なる神は、御子イエスの十字架に、罪人への愛と赦しを示してくださいました。それから、弟子たちを主の証人として、再び世に遣わされたのです。今日、私たちもキリストの復活に与りキリストの証人とされました(ローマ6:3-4)。キリストの新しい命に生かされて歩み続けましょう。

結 び

復活の主イエス・キリストは今も生きて、私たちと共におられます。主は生きて、今も私たちを招いておられます。この主の招きに応え、いかなる時も主と共にある幸いを覚えましょう。

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