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『大きな喜びの知らせ』

説教:髙橋正人 牧師
聖書箇所 ルカ1:39-56

はじめに

本日はクリスマス礼拝です。主イエス・キリストの御降誕をお祝いすると共に、この大きな喜びを伝える者とさせて頂きましょう。

Ⅰ.神は人間の救いの歴史に関わられる

主イエスの誕生は、古代地中海世界で最強の王と言われたローマ帝国の皇帝アウグストの時代のことでした(ルカ2:1)。主イエスは、かつての偉大なダビデ王の家系に属するヨセフとマリヤの子として生まれましたが、その誕生は誰の目にも留まらないほどでした。しかし、主イエスの誕生は、人類の歴史が紀元前(B.C.)と紀元後(A.D.)に分けられるほどの出来事でした。

主イエスの誕生は、「昔の偉人の誕生」ではありません。主イエスこそが、「暗黒と死の陰にすわる者たちを照らし、われらの足を平和の道に導く」(ルカ1:79)王の王、主の主として生まれてくださったお方です。救い主がもたらす平和は、人の武力や権力によって実現するもたらされるものではなく、罪の赦しによる神と人との永遠の、そして根源的な平和です。

Ⅱ.救い主を迎え入れる

「全世界の住民登録をせよという勅令」(ルカ2:1)に従って、ヨセフは身重になっていたいいなずけのマリヤと一緒に、ガリラヤのナザレという町からユダヤのベツレヘムという町へ旅をしました。

ヨセフが身重のマリヤを同行させたのは、ナザレの人々の中に、彼女が聖霊によって身重になったということを理解する者がいなかったためと考えられます。マリヤはベツレヘムで月が満ちて、男子の初子(イエス)を産みました。嬰児は、「布にくるんで、飼葉おけに寝かせ」られました。それは、「宿屋には彼らのいる場所がなかったから」でした(ルカ2:6-7)。主は、「ご自分のくにに来られたのに、ご自分の民は受け入れなかった」(ヨハネ1:11)のでした。

人の罪は、神を受け入れません。それは、当時も今も変わっていません。罪から来る報酬は死です。しかし、神の下さる賜物は、私たちの主キリスト・イエスにある永遠のいのちです(ローマ6:23)。私たちは今、この救い主、王の王、主の主として来てくださったお方を心の王座に迎え入れようではありませんか。

Ⅲ.救い主を宣べ伝えよう

キリストの誕生を最初に告げられたのは、羊飼いたちでした(ルカ2:8-12)。彼らは、当時のユダヤ人社会の中では、律法に定められた生活習慣を守ることが出来ないと、神にも人にも見捨てられた罪人と思われていた人々でした。主なる神は、救い主の誕生という「すばらしい喜び」を、羊飼いに代表される私たち全てに知らせてくださったのです(ルカ2:10)。

羊飼いたちは、御使いが知らせてくださった言葉を信じて、「布にくるまって飼葉おけに寝ておられるみどりご」(ルカ2:12)を捜しに出かけました。そして、彼らは、幼子を捜し当て、御使いから聞いた言葉が真実であることを見ました。そればかりではなく、人々に救い主の誕生を知らせました(ルカ2:17)。

私たちは、主イエス・キリストの救いを信仰によって頂きました(エペソ2:8)。主イエスの十字架の贖いによって罪を赦されて義とされ、神の子として永遠の命の約束を頂きました。次に私たちがなすべき事は、羊飼いたちのように、主イエスを人々に証しすることです。私たちは、聖霊に押し出されて、救い主なるイエス・キリストを宣べ伝えようではありませんか。

結 び

御使いたちが羊飼いたちに知らせた救い主の誕生は、御使いたち自身がその主の偉大なみ業を喜ばずにはいられないほどのものでした(ルカ2:14)。羊飼いたちは、御使いを通して語られた主の御言葉を信じ、救い主を捜し当て、大きな喜びに満たされました(ルカ2:20)。もう一度、主の救いのみ業を覚えて、これからも堅く信仰に立ち続けましょう。さらに聖霊に押し出されて、大きな喜びの知らせである主イエスを伝えて行きましょう。そして、主の喜びの席へと招いて頂こうではありませんか。

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