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『神が養って下さる』

説教:髙橋正人 牧師
聖書箇所 使徒14:19-28

はじめに

本日の聖書箇所から、神に養われた預言者エリヤとひとりのやもめの信仰をみてまいります。

Ⅰ.烏に養われるエリヤ

預言者エリヤは、豊穣の神と言われる偶像を拝む北イスラエルの王アハブに「ここ二、三年の間は露も雨も降らない」と主の御言葉を告げました(Ⅰ列王記17:1)。エリヤはこの事で、自身に危険を招くこととなりました。そのようなエリヤに、主はケリテ川に行き、そこで烏をもって養うと語られました(Ⅰ列王記17:3-4)。

主がエリヤを養ったのは、これから始まる霊的戦いに備えさせるためでした。すなわち、主と深く交わり、主が必要の全てを満たしてくださるという信仰の訓練です。彼は御言葉に従った結果、約束通り烏に養われたのです(Ⅰ列王記17:6)。主は御心を成し遂げるために、どんな小さなものも用いられるのです。

今日、私たちは自分の考えている方法で問題が解決され助けられることを願い、自分の都合の良いと思えることで信仰を成長させていただこうと考えてしまうことがあります。しかし、主はエリヤを烏によって養うと言われたように、主御自身の方法で進めてくださいます。主に従うとは、自分の計画や考えた通りではなくても、御言葉に従い、御霊の導きを信じて歩むことであることを覚えましょう(ガラテヤ5:25)。

Ⅱ.やもめによって養われるエリヤ

ケリテ川が枯れると、主はエリヤに、シドンのツァレファテに行くことを命じます。そこで、ひとりのやもめによってエリヤを養うと語られます(Ⅰ列王記17:9)。やもめは、最後の食料で息子と食事をして死のうとしていました(Ⅰ列王記17:12)。しかし、エリヤは主の御言葉を信じて、「まず、私のためにそれで小さなパン菓子を作り、私のところに持って来なさい」(Ⅰ列王記17:13)とやもめに命じます。彼は、人間的な情を優先するのではなく、まず、主の御言葉に従いました。その結果、エリヤが語る主の御言葉を信じたやもめは、エリヤだけでなく、やもめ自身の家族をも主によって養われるという主の憐れみを頂いたのでした(Ⅰ列王記17:16)。

エリヤは、人の目には絶対に有り得ないと見えることでも、主の御言葉に従い、人間の情にも左右されることなく、忠実に委ねられた御言葉を語りました。ここに、エリヤの主に徹底的に信頼するという信仰が表されています。その信仰の訓練の結果、彼はその後、御言葉に伴う偉大なしるしと不思議を見たのです。現代は、聖霊が働かれる時代です。いかなる時も、御言葉に堅く立ち、聖霊によって信仰の確信をいただきましょう。

Ⅲ.御言葉に従う事によって養われる

この当時の北イスラエル王国には、アハブ王をはじめとして、主を信じる者が殆どいませんでした。ケリテ川で神の人エリヤを養う働きをしたのは、人ではなく烏でした。次にエリヤを養ったやもめは、神の民として選ばれたイスラエル人ではなく、異邦の地の、しかもこれから飢え死にしようとしているやもめでした。

イスラエルが偶像に走り、霊的に暗黒の時代にあっても、主は契約の民を忘れることなく主の言葉を語り継げる者を起こし、飢えに苦しむやもめのもとに助けを遣わされます(ルカ4:25-26)。

今は霊的な閉塞感を覚え、霊的混乱さえ覚える時代かも知れません。しかし、父なる神はひとり子イエスを世に遣わしてくださり、十字架の贖いによって私たちを救ってくださいました。主は私たちを見捨てることがないと同時に、私たちを通して主の恵みを世に知らせる者として、養い置いてくださっていることを覚えましょう。神の国とその義とをまず第一に求める時、それに加えて、世で生活するための全てが与えられるという御言葉に立ちましょう(マタイ6:33)。そして、「御国が来ますように。みこころが天で行われるように地でも行われますように。」(マタイ6:10)と祈り続けましょう。

結 び

主は烏をもって、また、異邦人のやもめを通して、預言者エリヤを養いました。エリヤもやもめも、はじめから主の御計画を全て分かっていたわけではありませんでした。しかし、二人とも主の御言葉に従った時、主のみ業を体験したのです。主イエスの十字架の救いを頂いた私たちは、これらの信仰者たちに倣って、ますます主を信じ、御言葉に従い御霊に導かれようではありませんか。

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