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『神の永遠の愛で』

説教:髙橋正人 牧師

はじめに

本日の聖書箇所から、神の愛は、全ての人々に与えられていることを見ます。

Ⅰ.荒野は恵みを受ける機会となる

ソロモン王時代に繁栄を誇ったイスラエルは、偶像礼拝や息子レハブアム王の背信などによって国が南北に分裂し、遂には外国によって捕囚の民とされ、国は滅びてしまいました。しかし、憐れみ深い神はイスラエルを愛されて、荒野のような70年のバビロン捕囚の期間中も、民を守り導かれました。さらには、後に、圧倒的な喜びと恵みをもって民が捕囚から解放され、国を復興することを約束してくださいました(エレミヤ31:4-6)。

民の捕囚の期間を、エレミヤは「荒野で恵みを得た」と語ります。それは、荒野が主の恵みを発見する所となり得るからです(詩篇119:71)。主を信じていても、私たちは時として苦難や問題に巻き込まれ、まるで荒野に放り出されてしまうような経験をすることがあります。しかし、そこは主との真の出会いとなる場所であることを覚えましょう(詩篇50:15)。

Ⅱ.主の恵みを軽んじた民の罪

エドムを迂回する際、民はがまんできなくなって、様々な罪の根が一挙に噴き出します。民は「あなたがたは私たちをエジプトから連れ上って、この荒野で死なせようとするのか。パンもなく、水もない。私たちはこのみじめな食物に飽き飽きした」(民数記21:5)とつぶやいたのです。これに対して、「主は民の中に燃える蛇を送られ」(民数記21:6)、厳しくさばかれました。民が「みじめな食物」と呼んだものは、主が40年間民に与えた「マナ」のことです。民は、神が与えて下さった恵みを感謝するどころか、かえって軽んじることによって、主に対する不信仰を表したのです。

このことは、今日の私たちに対しての警告として受け取ることができます。主を信じて人生を歩むなら、恵み多きことは確かなことです。しかし、困難は依然としてあるのです。主イエスは言われます。「あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです」(ヨハネ16:33)。すでに、世に勝利しておられる主を見上げましょう。「マナ」はやがて主から与えられる「天からのマナ」の予型、すなわち、神の御子イエスご自身のことを示しています(ヨハネ6:51)。主の救いの恵みを軽んじるのではなく、いつも命のパンである主イエスを感謝して頂き、豊かな霊的な満たしと命に与る者となりましょう。

Ⅱ.主は遠く離れてはおられない

これまで、主の御言葉に耳を傾けなかったイエスラエルにとって、神の愛は遠く離れているように見えていました(エレミヤ31:3)。しかし、民が罪故に主から離れていたのであって、愛である主ご自身は民から離れていたのではありません。主はご自分の方から民に近づき、約束を成し遂げてくださいます。

民に示された神の真実な愛は、御子主イエスにおいて、私たちに完全に表されました。父なる神は、そのひとり子イエスを、世に遣わしてくださいました(ヨハネ3:16)。神ご自身が私たちと同じ姿になられてこの世に来てくださり、十字架の贖いのみ業によって救いの道を備えてくださったのです。「神に近づきなさい。そうすれば、神はあなたがたに近づいてくださいます。」(ヤコブ4:8)今日、主イエスの十字架のみ業に表された主の愛は、主が人を創造されたが故に注がれる愛であり、全て主の名を呼び求める者が頂くことができる救いなのです(ローマ10:13)。ハレルヤ!

Ⅲ.新しい契約

主は、イスラエルとユダに対して、「新しい契約を結ぶ」日が来ることを約束されました(エレミヤ31:31)。ここで、古い契約とは、律法に基づいて神がイスラエルを御自分の民となさり、イスラエルが神をイスラエルの神とするということです(レビ26:12エレミヤ24:7)。主は民に対して、その契約をいかなる時でも忠実に守り行い続けてこられました。しかし、イスラエルは、再三の警告にもかかわらず契約を破ったために、再度、契約を新たに結び直されなければならなくなったのです(エレミヤ31:32)。主は古い契約が破られてしまった時、それで終わりにはされませんでした。かつて石の板に書かれた契約は、「心にこれを書きしるす」と約束されたのです(エレミヤ31:33)。

この新しい契約は、主イエス・キリストの十字架の贖いによって成就しました。「この杯は、あなたがたのために流されるわたしの血による新しい契約です」(ルカ22:20)。新しい契約とは、神の子イエス・キリストの十字架の贖いと復活の命の中に与えられている恵みです。神が御霊によって私たちを真実な自由をもって神を愛する者としてくださるという恵みは、罪の赦しの中から生まれます(Ⅱコリント3:3)。私たちは、この新しい契約によって、主との豊かな命の交わりに置かれていることを感謝しようではありませんか。

結 び

イスラエルの民は、主が示して下さった救い、すなわち、旗ざおの上にあげられた青銅の蛇を仰ぎ見ることで命を得て、約束の地を目指して歩んで行きました。今日の神の民である私たちクリスチャンは、十字架にかかられた主イエスを救い主として信仰をもって仰ぎ見る時、罪赦され、神の御国を目指して歩む者とされます。御言葉と聖霊の助けによって、私たちを強くしてくださる主に拠り頼み、主と共に歩んで行きましょう。

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