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『キリストの体なる教会』

説教:髙橋正人 牧師
聖書箇所 ヨハネ1:35-51

はじめに

本日の聖書箇所から、主イエスと最初の弟子となった人々との関わりから、伝道について見てまいります。

Ⅰ.兄弟、友人に主イエスを伝える

最初に主イエスの弟子となった二人の内の一人(アンデレ)は、バプテスマのヨハネの弟子でした。ヨハネが、主イエスのことを「見よ、神の小羊」(ヨハネ1:36)と言ったのを聞いて、二人は主イエスに従いました。アンデレは、自分の兄弟であるシモン(ペテロ)に「私たちはメシヤ(キリスト)に会った」と言って、彼を主イエスの所に連れて来ます。それで、ペテロも主イエスの弟子となりました。その翌日、主イエスは、アンデレやペテロと同じ町の出身者ピリポと出会い、彼を弟子にされました。ピリポは、知り合いのナタナエルを主イエスのもとに導き、ナタナエルは主イエスに従う者となりました。

ここには、五人の人が次々に主イエスの弟子になったことが記されています。彼らは、全く知らない仲ではなく、兄弟や友人という形で関わりのある人々でした。聖書は、福音はこのような人と人とのつながりの中で伝えられていくことを教えています。

友人や知人、特に、家族に主イエスを伝えることは難しいと思う方もいるでしょう。しかし、主のみ心は、全ての人が主イエスを信じて救いを頂くことです(ヨハネ3:16)。そのために、ひとり子イエスの十字架の贖いを成し遂げてくださったのです。主が働いてくださる時、人にはできないことも神にはできるのです(マルコ10:27)。主を信じて、祈って、主イエスを伝えて行きましょう(使徒16:31)。

Ⅱ.主は、私たちをすでに知っておられる

アンデレによって、主イエスの所に来たシモンは、「あなたはヨハネの子シモンです。あなたをケパ(訳すとペテロ)と呼ぶことにします」(ヨハネ1:42)と言われます。主は、はじめてペテロに会うのですが、すでにペテロを知っており、すべてを見通しておられたことが分かります。

ピリポによって、主イエスのことを知らされたナタナエルは、最初は拒みました(ヨハネ1:46)。しかし、ピリポの「来て、そして、見なさい」との言葉に従って、主イエスのもとに行きます。そのようなナタナエルに、主が自ら彼に語りかけられます(ヨハネ1:47)。その後のナタナエルは、主イエスとの話しの中で、主が自分の内にある真実な心を見ておられたこと、ピリポから声をかけられる以前に、すでに知られていたことを知って、主イエスを「神の子」、「イスラエルの王」と告白します(ヨハネ1:49)。

主なる神は、私たちのことをすでに知っておられます。すべてを知られておられる上で、私たちを愛して受け入れ、我が子、我が友と呼んでくださいます。私たちは、聖書の御言葉を通して主を知ることは大切です。しかし、さらに大切な事は、私たちが主を知る以前に、すでに主が私たちを知っておられるということです。主が、私たちのことを知っておられるが故に、主は私たちを救い、助け出すことがおできになるのです。

Ⅲ.神の御使いたちが人の子の上を上り下りする

ナタナエルは、自分しか知らないことを主イエスに示されたことを通して、主を信じ受け入れました。しかし、主イエスはさらに、「まことに、まことに、あなたがたに告げます。天が開けて、神の御使いたちが人の子の上を上り下りするのを、あなたがたはいまに見ます」(ヨハネ1:51)と語られました。この約束は、ナタナエルだけではなく、主イエスを信じる全ての者に与えられた約束です。

結 び

主は、私たちが主に出会うより遙か先に、私たちを知ってくださっています。この神の家なる「教会」に、「天の門」である主イエス・キリストに、私たちはいつも居ることができることを感謝しましょう。そして、主がご自身を現してくださる礼拝に、「来て、そして、見てください」と言って家族や友人、知人を招くことができるように主に祈り続けて行きましょう。

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