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『しんがりとなられる神』

説教:髙橋正人 牧師
聖書箇所 使徒1:12-26

はじめに

本日の聖書箇所から、使徒の選出の記事を通して、人の選びの中に働かれる神の御心について見ます。

Ⅰ.心を合わせて共に祈る

弟子たちは、主イエスの昇天からペンテコステまでの十日間、主を待ち望みました。彼らは、キリストの証人として、直ちに伝道に行くことができました。しかし、この期間中に主の約束を待ちながら(ルカ24:49)、二つのことをしました。

一つは、「みな心を合わせ、祈りに専念して」(使徒1:14)いました。私たちは、祈りよりも行動を先にしてしまうことがあります。しかし、祈りに優先するものはありません。私たちは主の導きを祈りつつ主の時を待ちましょう。

心を合わせて共に祈ることは、主の偉大な御業を体験させて頂くための最も大切なことです。主イエスは、「ふたりでも三人でも、わたしの名において集まる所には、わたしもその中にいるからです」(マタイ18:20)と語られました。教会は、主に召し出された者たちの群れです。共に集められた者たちが、どんな事でも、地上で心を一つにして祈るなら、天の父なる神は、それをかなえてくださいます(マタイ18:19)。

Ⅱ.人としてできる最善を行う

弟子たちが、十日の間にしたもう一つは、使徒の補充です。もともと主イエスが選ばれた使徒は十二人でした。しかし、一人が主イエスを裏切ったのです。弟子たちは、神の民イスラエルは、十二部族から構成されていたので、主イエスによる新しい神の民も十二人の使徒を土台として始まると受けとめていたのです(エペソ2:20)。

ペテロが示した使徒の条件は、主イエスの公生涯の最初から最後まで行動を共にした者、そして、主イエスの復活の目撃者であることでした(使徒1:21-22)。これは、使徒たちが証言することの中心が、主イエスの十字架の贖いによる死と、三日目に復活されたということに因ります。

弟子たちは、主の証人となって、救いの恵みを宣べ伝えるためにできる精一杯の人選をしました。最終的には、神の選びを問うためにくじを引き、マッテヤが選ばれて十二使徒に加えられました。今は、私たちはくじで主の御心を求めることはしません。聖書を読み、聖霊の語りかけをいただけるからです。人として成し得ること、すなわち、主の愛の御手を期待しつつ主に祈り、御言葉に導かれながら主の前に最善を尽くしてまいりましょう。

Ⅲ.御言葉と聖霊の助けによって主の御心を求める

選ばれたマッテヤについては、その後、使徒の働きの著者は全く記していません。ですから、マッテヤが使徒に加えられたことは人の間違いだとも言われてきました。しかし、マッテヤだけではなく、他の使徒たちも、ほとんどその働きについては記されていません。それは、著者は、十二使徒たちの働きを記そうしたのではなく、約束の聖霊が注がれたことによって、御言葉が全世界に広がって行ったことを記そうとしたからでした。

私たちも聖霊に満たされる時、地の果てまでもキリストの証人とされることを覚えましょう。イスラエルの民は、約束の地を目指している時、主なる神は、昼は雲の柱、夜は火の柱によって民を導かれました。現代において、私たちは聖書と聖霊を通して導かれます。

私たちは、神の御心と導きを確信するために祈るべきです。その時、主は深く確かな平安を与えてくださいます。御言葉と聖霊の助けによって、主の御心を求めながら、一歩一歩前進して行きましょう。

結び

弟子たちは、主イエスが約束された聖霊を待ち望みつつ、主の御心を求めて一致し、人ができる精一杯を準備し行いました。その群れの上に聖霊が注がれ、人の計画や思いを遙かに超えた福音宣教の御業がなされて行きました。私たちは、主の前に御言葉と祈りをもって一致し、計画を進めて行きますが、聖霊の働きは人が成し得る行いや計画を超えています。いつも聖霊の働きの前に畏れをもって、いま成し得る働きを忠実に行ってまいりましょう。

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