礼拝説教

礼拝メッセージ

ホーム > 礼拝説教:2015年礼拝メッセージ

『義、平和、聖霊による喜び』

説教:髙橋正人牧師
聖書箇所 ローマ14:13-23

はじめに

本日の聖書箇所から、ローマ教会に起こった飲み食いの問題を通して、神の御国は、義と平和と聖霊による喜びであるということを見てまいります。

Ⅰ.主にある愛の配慮

ローマ教会の人々の中に、宗教的な理由から、食べ物のことで心を痛めている人たちがいました。パウロは、そういう人を信仰の弱い人と呼んでいますが、それは、飲食の事で大切な主の救いから離れてしまう人たちのことです。

食物はすべてきよく、ただ汚れていると思う人にだけに汚れているのですが(ローマ14:14)、パウロは信仰の強い人たちに対して、信仰の弱い人たちにとって妨げになるものや、つまずきになるものを置かないようにと命じました(ローマ14:13)。

ここで教えていることは、主イエスにならって、信仰の強い人は弱い人のことを配慮すべきであるということです。主イエスの十字架の贖いは、まだ罪人であった私たちの救いのためでした(ローマ5:8)。これによって、父なる神は私たちに対するご自身の愛を示してくださったのです。すべての人の罪の身代わりとなってくださるほどの神の愛を覚え、配慮を持って信仰生活を歩み続けましょう。

Ⅱ.神の国の本質

パウロは、この所で「神の国」、すなわち、主の救いを頂き、主と共に生きる者の本質的な姿を語っています。主イエスの十字架によって、神との正しい関係に入れられたことによる平和と喜びこそが、クリスチャン生活の中心です。それならば、飲食のことで起こる意見の違いは、本質的なことではないので、互いに相手を思いやることで解決して行くのです。

私たちの信仰生活において、聖書を基とした本質的なことと(教理や教義)、周辺的なことと(飲食のことなど)の判断や価値基準を見極めることは大切です。神の国についての本質的なことにおいては、決して妥協したり、譲ったりしてはなりません。しかし、そうでないことについては、できる限り誠意と忍耐をもって対処し、主の愛を持って「平和に役立つことと、お互いの霊的成長に役立つこととを追い求め」(ローマ14:19)てまいりましょう。

Ⅲ.信仰によって生活する

クリスチャンは、神の義を追い求める者です。同時に、主イエスにならって、弱い人を受け入れ、彼らが主によって変わっていくことに心を注ぐべきです(ルカ5:31-32)。「食べ物のことで神のみわざを破壊してはいけません」(ローマ14:20)。私たちは、主が各々に与えてくださった信仰の量りに応じて、それぞれが御言葉の確信をもって判断すべきです(ローマ12:22)。相手を裁くのではなく、受け入れることを第一としましょう。

教会は、神の福音の真理に堅く立ち、福音を語り、真理を解き明かさなければなりません。教会の主からの大きな使命に立ちながら、クリスチャン同士の関係において信仰の強い人も弱い人も、互いに主イエスに救われたことをもって、互いを受け入れることです。主の救いを頂いていることを喜ぶ時、私たちがキリストにあることを、そして、主イエスがおられることが証しされることを覚えましょう(ヨハネ13:34)。

結び

聖書は、私たちに「平和に役立つことと、お互いの霊的成長に役立つこととを追い求めましょう」(ローマ14:19)と語っています。それは、強い者も弱い者も、共に一つのキリストの体として建て上げられることが大切だからです。そこに、義と平和と喜びに生きる者の姿があります。私たちが、そして、教会が世にキリストを証しすることができるのは、聖霊に支えられ、導かれる時です。聖霊の助けを求めつつ、「神の国は義と平和と喜び」であることを感謝しながら、その証しをする者として主と共に歩んで行きましょう。

このページのトップへ

日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団

神召キリスト教会

Copyright (C) Shinsho Church. All Rights Reserved.
〒114-0023 東京都北区滝野川 6-64-9
最寄り駅:JR板橋駅東口から3分/都営三田線新板橋駅から6分