『私達の内に宿る聖霊』
はじめに
本日は、聖霊が人を生かす働きをされる方であることを見てまいります。
Ⅰ．命を与える聖霊を心に迎える
聖書は、主なる神は、人を神のかたちに似せて、主と共に生きる存在として創造されたことを教えています（創2:7）。しかし、最初の人アダムが、主に罪を犯して、主から離れてしまったために、全ての人間に死が入り込んできました（ローマ5:12）。
私たちを罪と死から解放してくださったのが、主イエス・キリストです。主イエスの十字架の贖いによって与えられた聖霊は、「罪と死との原理」から主を信じる者を解放し、命を与えてくださったからです（ローマ8:1-2）。
聖霊は人が主と共に生きる命を与え、平安を与えます（ローマ8:6）。聖霊が人の内に住んでくださることによって、その人は御霊に属する者となり、キリストのものとされるのです（ローマ8:9）。主イエスを信じて心に迎え入れることによって得られる永遠の命とは、聖霊がその人の内に住まれることによって、実現するのです。この、命を豊かに与える聖霊を心に迎えるとは、主イエス・キリストを信じるということです。
Ⅱ．キリストの霊が宿る時
主イエスは、「見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます」（マタイ28:20）と約束してくださいました。主イエスの霊である聖霊が内におられるなら、「からだは罪のゆえに死んでいても」、すなわち、私たちの内になお罪（肉）の性質が残っていても、「霊が、義のゆえに生きて」いるのです（ローマ8:10）。聖霊は、主イエスの復活のように、キリスト者たちに新しい命を与え、主の御心に従った歩みをさせてくださいます（ガラテヤ2:20）。
聖霊に従うなら、肉の性質はきよめられ、私たちは主にある新しい命に生きるのです。聖霊は、すべて主イエスを信じる者の内に住んでくださることを覚えましょう。内に宿ってくださった聖霊に従って歩む時、私たちは変えられ、主に喜ばれる者とされるのです。
Ⅲ．主にある新しい命に生きる幸い
聖霊は、信じる者たちの内に、意志をもって働いてくださり、私たちの思いと願いをキリストのものと一つにしてくださいます。具体的には、主を知り、御言葉に応答し、兄弟姉妹を愛し、キリストが歩まれたように歩もうとする思いです。これらの思いは、聖霊によって与えられるのです。
聖霊の働きは、信じる者を「罪と死の原理」から解放し、「御霊の原理」の元にあるようにしてくださいます。そして、主なる神を「アバ、父よ」と呼び求めることを許し、神の子としてくださいます。聖霊が私たちの内に住まわれる時、私たちクリスチャンの体は、主が住まわれる神殿とされるのです（Ⅰコリント6:19）。私たちの死んだも同然のこの体が、生けるキリストの体、聖なる神殿として用いられることはなんとすばらしいことでしょうか。ハレルヤ！
結び
私たちクリスチャンは、主イエスの十字架の贖いによって、救いを頂き、神の民とされる特権を頂きました。聖霊は、主を信じる者が神の民として、御国を受け継ぐことの保証です（エペソ1:14）。聖霊の内住によって、私たちは「罪と死の原理」から解放されて「御霊の原理」に生きる者とされました。さらに、神の子とされた私たちクリスチャンは、父なる神を「アバ、父」と呼ぶ者とされたことを感謝しましょう。
