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『人は神の言葉によって生きる』

説教:髙橋正人 牧師
聖書箇所 マルコ4:1-11

はじめに

主イエスは、バプテスマのヨハネから洗礼を受けた後、御霊に導かれて、三つの誘惑に勝利されました。本日は特に、その第一の誘惑に勝利されたことをご一緒に見てまいります。

1.人を御言葉から引き離す誘惑

四十日四十夜の断食の後、試みる者が主イエスの所に来て「あなたが神の子なら、この石がパンになるように、命じなさい。」(マタイ4:3)と言います。これは、石をパンに変えて食物で人々を満たすなら、飢えに苦しむ大勢の人々を救うことができるではないかという試みです。主イエスは「『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる』と書いてある」(マタイ4:4)と旧約聖書の御言葉をもって試みる者を退けます。

主イエスの言葉から、試みる者の目的は、人を神の御言葉から引き離すことであることが分かります。人間は、本来、主なる神との豊かな交わりに生きる者として創造されたのです。主から離れること、すなわち、御言葉によらなければ、主の豊かな命に生きることはできないことを教えています。

聖書は、「神の口から出る一つ一つのことば」を書き記したものです。主イエスは、「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありません」(ヨハネ14:6)と語られました。そして、主は私たちの罪の贖いのために十字架にかかってくださいました。御言葉を通して、私たちは、主の愛を知り、救いを頂くことができるのです。私たちが毎日食事をするように、主の御言葉を毎日頂き、心に御言葉を蓄えてまいりましょう。

2.主は御言葉によって生きる道を与えてくださった

主イエスが用いた御言葉は、イスラエルの民が約束の地に入る前に、荒野での40年間の主の御業を覚えているようにと語られた神の言葉からのものです。主は荒野を旅する民に、毎日マナという食物を与えられました。それは単に、民を空腹から救うためではなく、マナを通して、主が彼らを養い、導かれることを教えるためでした(申命記8:2-3)。

しかし、主の民であるイスラエルは、主を忘れ、主から離れるという罪を何度も繰り返しました。それは、民が主に信頼することより、自分たちの方法で解決するという誘惑に陥ったために、世に勝つことができなかったからでした。この第一の誘惑は、実は、旧約聖書においてイスラエルの民が繰り返し陥ってきた誘惑であり、現代の私たちも陥りやすい誘惑です。主イエスは、そのような私たちに代わって誘惑に打ち勝ってくださり、悪魔に「人は・・・神の口から出る一つ一つの言葉で生きる」と宣言し、勝利してくださいました。何よりも、主は十字架によって、私たちに罪からの勝利を与えてくださり、御言葉によって主と共に生きる生涯へと導いてくださいました。悪魔に打ち勝ち、世に勝ってくださった主に従ってまいりましょう。

まとめ

主イエスは、その公生涯の初めに、悪魔の誘惑を受けました。主はその誘惑に、御言葉によって勝利されました。主は人が御言葉によって生きること、主を疑わずに全く信頼すること、そして、主なる神だけを礼拝し、仕える道を開いてくださいました。御言葉によって、私たちは神の愛を信じ、神が私たちの世界の主であり、人生の主であるということを、揺るぎない心をもって信じる者になりましょう。

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