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『尽きない粉と油』

説教:髙橋正人 牧師
聖書箇所 Ⅰ列王記17:1-16

はじめに

本日の聖書箇所から、徹底的に主の御言葉に従った預言者エリヤと、エリヤを通して語られた主の言葉を信じて従った、シドンのツァレファテのやもめの信仰を見てまいります。

1.主なる神の御心は、罪人が主に立ち帰り、生きることである

北イスラエル王国のアハブ王は、イスラエルの主なる神に背き、異邦人の妻であるイゼベルに言われるままに、バアル信仰を大々的に国に導入しました。バアルは農作物の豊穣をもたらし、自然を支配するとされていました。エリヤはその様なアハブに、「私の仕えているイスラエルの神、主は生きておられる。私のことばによらなければ、ここ二、三年の間は露も雨も降らないであろう」(Ⅰ列王記17:1)と告げます。これは、創造主だけが自然をも支配するお方であることを示すためでした。

主はいかなる罪人さえも、罪を悔い改め、主の元に立ち帰ることを願われます。「わたしは決して悪者の死を喜ばない。かえって、悪者がその態度を悔い改めて、生きることを喜ぶ。悔い改めよ。悪の道から立ち返れ」(エゼキエル33:11)。主は、アハブ王に対しても、エリヤを通して、御自身を知らせ真の神に立ち帰るようにと、時を与えられたのです。主は罪人が悔い改めることを、今に至るまで待ってくださっていることを覚えて、今日という日に、主イエスの十字架による救いを頂きましょう。

2.主によって語られたことは必ず実現する

エリヤの祈りによって、三年六ヶ月間、雨が降りませんでした(ヤコブ5:17)。エリヤはこの後、主からケリテ川のほとりに身を隠し、その川の水を飲むよう命じられます。そこで主は、エリヤを烏によって養うと言われました(Ⅰ列王記17:4)。ケリテ川が干上がると、次に、主はエリヤに異邦人のやもめのところに行くように命じます(Ⅰ列王記17:9)。

烏も、やもめも、人間的には全く頼りにならない存在です。しかも、やもめは、最後のパンを食べて、子どもと一緒に死のうとしていた人でした(Ⅰ列王記17:12)。大預言者と言われたエリヤでも、大きな主の働きを行う前に、まず、烏とやもめに養われるという体験をする必要があったのです。これは、常識や人間の経験ではなく、徹底的に主の言葉を信じて従うための訓練でした。その結果、彼は、人間の常識を越えて、「かめの粉は尽きず、そのつぼの油はなくならない」(Ⅰ列王記17:14)という奇跡を体験しました。

エリヤは「主によって語られたことは必ず実現する」(ルカ1:45)という、信仰の訓練を約三年半受けたのです。このような信仰の積み重ねが、やがて、天から雨や火を下すという主の働きをするようになったのです(Ⅰ列王記18章)。私たちも先ず、毎日の生活において、主の御言葉を信頼し、御言葉に従って歩むという積み重ねが大切です。日常的に主の御言葉によって歩み続けるなら、信仰が成長し、時が来たならば、信仰による豊かな実りを見ることができるのです(詩篇1篇)。

3.御言葉に信頼し、主に捧げる幸い

主の御言葉を信じ、その命令に従ったエリヤは、ツァレファテの町の門で、たきぎを拾い集めているひとりのやもめに会います。そこで、彼は彼女に声をかけて、水を持って来て、飲ませてくださいと言います。さらに、「一口のパンも持って来てください」とまで言います(Ⅰ列王記17:10-11)。このやもめは、食べ物さえなく、息子と一緒に死のうとしている人でした(Ⅰ列王記17:12)。

非常識とも思えるような状況下であっても、このやもめは、エリヤを通して語られる主の御言葉を信じて従いました。その結果、「主が地の上に雨を降らせる日までは、そのかめの粉は尽きず、そのつぼの油はなくならない」ばかりか、やもめとエリヤ、そして、彼女の家族も、長い間それを食べたのでした(Ⅰ列王記17:14-15)。

信仰をもって主に捧げる時、主は、その信仰を喜んでくださいます(ヘブル11:6)。私たちの罪のために、身代わりとなってくださった主イエスに感謝し、私たちの信仰を主に捧げてまいりましょう。

まとめ

預言者エリヤは、主の働きのために主の御言葉に従うという信仰の訓練を受けました。やもめは、「かめの粉は尽きず、そのつぼの油はなくならない」という、エリヤが語る主の御言葉に従い、自分と息子の必要を後にして、主のことをまず最初に行いました。私たちクリスチャンは、主が私たちと共におられることを信じる者です。エリヤのように、また、やもめのように、信仰をもって主を信じ、御言葉に従っていこうではありませんか。

「神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。だから、あすのための心配は無用です。あすのことはあすが心配します。労苦はその日その日に、十分あります。」(マタイ6:33-34

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