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『聖霊と知恵に満ちて』

説教:髙橋正人 牧師
聖書箇所 使徒6:1-7

はじめに

本日は、エルサレムに生まれた最初の教会に起った問題を通して、教会はどう対処したのか、そして、その結果、どうなったのかを一緒に見てまいります。

1.主はすべてのことを働かせて益としてくださる

教会が誕生し、使徒たちは、迫害や妨害に遭っても福音を大胆に宣べ伝え、信者の数が増えて行きました。エルサレムに生まれた最初の教会は、教会外の人々にも、尊敬されるほどでした(使徒5:13)。しかし、その様な教会の中にも、内側に問題が生じました(使徒6:1)。この地上の教会は、完璧ではないので、問題やもめ事は起こり得ます。数千人規模にまでになったキリスト者の群れに、様々な問題が起こるのは当然のことと考えられます。ここで、大切な事は、問題をいかに信仰的に解決していくかということです。

教会の指導者である使徒たちは、問題を軽視せず、むしろこのことを通して、教会の様々な働きを充実させる機会とし、毎日の配給のことに携わる者として「御霊と知恵とに満ちた、評判の良い人たち」(使徒6:3)を選ぶように提案します。教会が前進して行く時、様々な問題や困難が出てきます。教会だけではなく、一人一人の信仰生活においても、様々な問題に出会います。しかし、主はどんな境遇にも対処する秘訣を教えてくださり(ピリピ4:12)、すべてのことを働かせて益としてくださる(ローマ8:28)お方であることを覚えましょう。信仰においのて、ピンチの時はチャンスの時であることを覚え、主に期待しようではありませんか。

2.奉仕の中心は祈りと御言葉

使徒たちの提案によって、最初の執事たちが選ばれます。彼らは、信徒全員によって選ばれましたが、執事の資格を定め、選ばれた侯補者たちのために、「祈って、手を彼らの上に置」(使徒6:6)き職務に任命したのは使徒たちでした。これによって、「神のことばは、ますます広まって行き、エルサレムで、弟子の数が非常にふえて行った。そして、多くの祭司たちが次々に信仰に入った。」(使徒6:7)のです。使徒たちの提案は、新しい奉仕者を立てることにより、祈りと御言葉の奉仕の土台を、初代教会に確立させるということでした。初代教会は、主イエスの大宣教命令(マタイ28:19-20)に忠実に従い、問題に対処した結果、宣教の業がますます広がって行きました。

ここで大切な事は、「配給」の問題の本質は、祈りと御言葉の奉仕に専念するという教会の本来の使命が「あとまわし」にされることにあったということです。使徒たちは、このような問題の本質を聖霊によって見抜きました(使徒6:2,4)。これまでの歴史において、教会の歩みには、つねに様々な問題が起こってきました。それは、主イエスが再臨されるまで、これからも続くことでしょう。確かに、それらは教会にとって一つの危機ということができます。しかし、主の御言葉が「あとまわし」にされ、御言葉に聞き従う姿勢がなくなってしまうこと以上に致命的な問題はありません。それは、主の御言葉こそが、教会に与えられている命だからです。この御言葉に対する真実な応答がなければ、いかに活発な奉仕活動がなされたとしても、そこに、主による命はないのです。主にある豊かな命が与え続けられるためには、「祈りと御言葉の奉仕」という本質を見失わないことです

まとめ

教会に立てられた牧師、役員、奉仕者は、それぞれの働きにおいて役割と使命があります。しかし、それらが置かれている究極的な目的は、御言葉が語られ、御言葉を聞いた者たちが御言葉によって生かされる群れとなることです。聖霊は、私たちが御言葉に聞き従うことにおいて、自らを変えていく勇気と力を与えてくださいます。教会が、新しい状況に応じて自らを変えて新しくなるとは、その新しい状況の中で御言葉がよりしっかりと語られ、より真剣に聞かれていくようにするためです。そのために、変えるべきことは変え、捨てるべきものは捨て、新しい務めが必要ならそれを立てるのです(Ⅱコリント4:16)。私たちは、聖霊と神の知恵に満たされて、主の栄光を現させていただくために与えられた分を果たして行きましょう。

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