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『義人は信仰によって生きる』

説教:髙橋正人 牧師

はじめに

ハバククは、ユダの王エホヤキムの時代(紀元前600年頃)の預言者です。彼は、不信仰のために堕落の一途をたどる神の民の状況を嘆き、主に救いを祈り求めました。本日は、祈りに応えてくださる主の憐れみについて見てまいります。

1.祈りの答えを得るまで、主を信じて待ち望む

当時のユダは、主の律法を無視して、主を畏れるどころか、主に逆らって生きる人々が横行する時代でした。預言者ハバククは、神の民とは言い難いイスラエルの状況を主に訴えて、民の救いを求めて祈りました(ハバクク1:2-4)。

ハバククの祈りは、「なぜ」、「いつまで」民の不信仰ゆえの悪を放って置かれるのですかという訴えでした。彼は、「なぜ」、「いつまで」という呻きを抱きましたが、それを主なる神に差し出しました。そして、ハバククは「見張り所に立ち、とりでにしかと立って見張り、主が私に何を語り、私の訴えに何と答えるかを見よう」(ハバクク2:1)と、主の答えを待ち続けました。

私たちには、問題や困難、理解できない理不尽なことが起こります。その時、私たちは主に祈ることが許されています。私たちもハバククのように、主からの答えをいただくために主に祈り、待ち望み続けましょう。

主イエスは、いつでも祈るべきであり、失望してはならないことをたとえをもって教えてくださいました(ルカ18:1-8)。主イエスは、「神は、すみやかに彼らのために正しいさばきをしてくださ」ると語られました。大切なことは、「人の子が来たとき、はたして地上に信仰が見られるでしょうか」(ルカ18:8)とある通り、主を信じて、祈りの答えを与えられるまで主を待ち続けることです。

2.正しい人はその信仰によって生きる

主なる神の秩序の回復を願い、祈り続けてきたハバククへの主の答えは、カルデヤ人(バビロ二ヤ人)を用いて、主の民をさばくというものでした。このことは、主御自身がハバククに「驚き、驚け。わたしは一つの事をあなたがたの時代にする。それが告げられても、あなたがたは信じまい」(ハバクク1:5)と語られたように、人の理解を遙かに超えるものでした。

ハバククは、祈りはいつ聞かれるのかと考えていたことでしょう。しかし、主はすでに彼の祈りを聞いてくださっていたばかりではなく、主の御計画を始めておられたのです。主の御計画を聞いたハバククは、ユダよりも邪悪なカルデヤが主の御業のために用いられることに疑問を抱き、主に再び訴えました。人は、自分の考えの及ぶ範囲でしか物事を見ることができないからです。

ハバククは、自分の考えも及ばない主の御計画を知らされましたが、主の御前から決して離れませんでした。彼はなお一層、主の答えを真剣に待ち望みました。そのようなハバククに対して、主が与えてくださった究極的な答えは、「正しい人はその信仰によって生きる」(ハバクク2:4)という御言葉です。この御言葉によって、ハバククは今見ている事態に揺るがされずに、主と主の言葉に一層信頼すべきことを教えられました。「信仰は望んでいる事がらを保証し、目に見えないものを確信させるものです。」(ヘブル11:1)。その信仰に達して、ハバククは静まります。

この約束は、神の御子イエスが人として世に誕生してくださり、十字架によってさらに確かなものとしてくださいました。主イエスを信じるものは、信仰によって神の前に罪のない義なる者とされ、永遠の命を頂くようにされたのです。さらに、主イエスは、私たちクリスチャンを完全に贖い、神の御国へと導くために再臨されることを約束してくださいました。主イエスが再び来られるまで、私たちは主イエスを信じる信仰によって、今の時を歩み続けてまいりましょう。

まとめ

ハバククが待ち望んだのは、苦難や問題を解決する主の御言葉でした。彼は、人には遅く思えても、「それを待て。それは必ず来る。遅れることはない」(ハバクク2:3)と約束された主を信頼しました。それゆえに、彼は、苦難や試練にあっても、その後に主が約束されている赦しと祝福の希望をはっきりと見て、主にあって喜び、希望に溢れました(ハバクク3:18-19)。今も生きておられる神は、その力強い御手をもって、私たちを勝利の生活へと導いてくださいます。「彼(主イエス・キリスト)に信頼する者は、失望させられることがない」(ローマ10:11)からです。救い主イエス・キリストを信じる者は、神の恵みによって生かされることを感謝しましょう。

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