礼拝説教

礼拝メッセージ

ホーム > 礼拝説教:2012年礼拝メッセージ

『クリスマス、預言の成就』

説教:高橋正人 牧師
聖書箇所 マタイ2:13-23

はじめに

本日は、アドベント第三週です。神の預言と成就という視点から、主イエスがユダヤのベツレヘムでお生まれになって後、ナザレの町に住むようになられた経緯をご一緒に見てまいります。

1.ラマでの悲しみの預言の成就

救い主の誕生を知ったヘロデ王は、自身の王位が危うくなるのを恐れて、ベツレヘムとその近辺の二歳以下の男の子をひとり残らず殺させます(マタイ2:16)。この恐ろしい事件は、聖書が前もって預言していたことです(エレミヤ31:15)。マタイは、この預言を引用して、べツレヘムの悲しみを記していますが、さらに、この預言の後半の約束を私たちに思い起こさせ、御子の誕生によって、悲しみや苦しみが慰められる時が来たことを示します(エレミヤ31:16-17)。

このヘロデ王に見る罪は、全ての人間が持っているものです(ローマ3:10)。この事件は、罪と罪の世が、主イエスと主イエスがもたらす御国に対して、いかに敵意を持っているかを表していますが、この闇をなくすために、主イエスは生まれてくださり、十字架に死なれて私たちを贖ってくださったのです。この世の闇は人間の罪から広がります。しかし、キリストの十字架によって、人は自分の罪を知らされ、悔い改めへと導かれ、キリストの光に生きる者とされることを覚えましょう。

2.ナザレ人と呼ばれるという預言の成就

ヘロデ王の暴挙に対して、主は御子の命を守るために、ヨセフに幼子とその母マリアとを連れてエジプトへ逃れるようにと告げます(マタイ2:13)。王がアケラオになった時、ヨセフは夢で戒めを受けて、ガリラヤ地方のナザレという町に住みます(ホセア11:1)。マタイは、これらのことも、予め聖書で預言されていたことの成就であると述べています。主は約束されたことを、ことごとく成し遂げられるお方です。「神は人間ではなく、偽りを言うことがない。人の子ではなく、悔いることがない。神は言われたことを、なさらないだろうか。約束されたことを成し遂げられないだろうか。」(民数記23:19

聖書は、個々に起こった歴史的な事実を「神の預言と成就」という視点で記しています。つまり、この預言の成就は、幼子が救い主であるということだけではなく、現実に起こる様々な出来事の背後に神が働かれ、歴史を導いておられることを示しています。私たち一人一人の人生を見る時も、一つ一つの出来事のうちに神が働かれて、全てのことを益としてくださることを覚えましょう(ローマ8:28)。

3.救い主誕生の約束の成就

主イエスの生まれる遙か昔に、救い主とそれに関わる出来事が、旧約聖書の預言者たちを通して、すでに示されていました。父なる神は、世界の基の置かれる前から私たちをキリストにあって選び、主イエスを通してご自分の子にしようと、愛をもってあらかじめ定めておられたからです(エペソ1:4)。父なる神は、その御計画に従って、時満ちるに及んで、御子をこの世に遣わされました(ガラテヤ4:4)。御子は、私たち人間の闇世に来てくださり、一人一人をその罪から贖い出すために十字架にかかってくださいました。この預言は、およそ二千年前に成就しました。

新約時代に生きる私たちは、主イエスを再び来られる方として待ち望んでいます。このことは、主イエス御自身も約束されていることです。聖書には、再臨の約束は主の御降誕の約束の約8倍も示されています。主イエスの御降誕の約束が成就したように、主の再臨という約束は将来、必ず成就することを覚えましょう。私たちはキリストの御降誕を祝い感謝すると同時に、いつ主イエスが再び来られても良いように備えてまいりましょう。

まとめ

主が預言者たちを通して語られた預言は、ひとつひとつ成就しました。それは、主が時代や場所を越えて、すべてのことをご存じであり、約束されたことは必ず成し遂げてくださるということです。すべてをご存じの主は、私たち一人一人をもご存じであり、私たちに対して持っておられる御計画を成し遂げてくださることを覚えましょう。また、主イエスが再臨されるという約束を信じて、いつ主が来られてもよいように、日常の生活において備えてまいりましょう。

このページのトップへ

日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団

神召キリスト教会

Copyright (C) Shinsho Church. All Rights Reserved.
〒114-0023 東京都北区滝野川 6-64-9
最寄り駅:JR板橋駅東口から3分/都営三田線新板橋駅から6分