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『あなたの心のある所』

説教:高橋正人 牧師

はじめに

主は、罪のために国を失って捕囚の民となったイスラエルを見放してはおられませんでした。主は人々に、国土の回復だけではなく、主の民の回復、すなわち、新しい心と霊を与えることを約束されました。

1.イスラエルの山々の回復

預言者エゼキエルは、先に、主に対する罪のために捕囚となり、国を失ったイスラエルを山にたとえて、破壊と滅亡を告げました(エゼキエル6章)。36章に至っては、再建と繁栄を約束する預言が語られます。イスラエルにとって、主による裁きの経験は非常に厳しく苦しいものでした。その経験を通して、彼らは主のさばきは自分たちの背信の罪によることを教えられます。しかし、主はイスラエルを見放すどころか、常に覚えて、主に立ち帰る機会と赦しを備えておられました。

私たちクリスチャンの人生においても、主から離れているために、苦難や苦しみを経験することがあります。けれども、悔い改めて主に立ち帰るなら、どんなに望み得ない状況にあっても、主は私たち一人一人を愛のうちに取り扱ってくださり、祝福に招き入れてくださるのです。山々の廃墟(6章)の後には、回復の時(36章)が用意されています。主の裁きの向こうには、希望があることを覚えましょう。

2.新しい心と霊

イスラエルは、主への不信仰による行いと業によって、主の御名とその土地との両方を汚しました(エゼキエル36:16-17)。主はその彼らの罪を厳しく示されます。それは、主による罪の赦しと回復を受ける者は、必ず罪を悔い改め、きよめられなければないからです。

以前、人々は神殿礼拝において、犠牲の動物の血を用いて、罪の赦し、きよめを求めました。しかし、人を真にきよくするのは、主の御業によるのです。主御自身が、彼らが再び主の御名を汚すことがないように、彼らをきよめてくださると約束してくださいました(エゼキエル36:25)。そればかりか、主は新しい心と霊を与えると約束されます。その新しい心と霊によって、主の御言葉、約束を守る民となるようにというのが主の御心です。

今日の私たちは、主イエスの十字架の贖いによって、新しい人とされ、御霊をいただきました(Ⅱコリント5:17)。主の救いを受けたのは、主の一方的なあわれみと恵みによります。「何の働きもない者が、不敬虔な者を義と認めてくださる方を信じるなら、その信仰が義とみなされるのです。」(ローマ4:5)

3.主の聖なる御名のために

エゼキエルの預言はイスラエルの民に向って語られたものですが、現代の私たちクリスチャンに対するメッセージでもあります。キリスト者とは、主から新しい心と新しい霊を与えられた者です。主によって魂の深い部分に触れていただく時、初めて、私たちは主の栄光のために、主に与えられた豊かな命に生きることができるようになります。

すべてのこうした主の救いの御業は、私たちのためばかりでなく、「主の聖なる御名のため」(エゼキエル36:22)なのです。主は、イスラエルを通して働かれたように、今は教会を通して働かれ、全ての人に主の救いの恵みと主の憐れみを現されます。私たちの心と霊が本当に主によって変えられる時、自分のためだけではなく、主の聖さと御心を世に知らせるために生きる者となることを覚えましょう(ローマ14:8)。

まとめ

イスラエルの民は、バビロン捕囚を経験しました。このことは、民が主への罪に気づき、主に立ち帰り、主と共に豊かな命に生きる歩みをするために、救いの道として与えられたものです。父なる神は、私たちに、御子イエスを与えてくださいました。このお方によって、私たちは、新しい心と霊をいただき、キリストの命に生きる者として新生させていただきました。復活のキリストの命に、生きる者とされたことを感謝し、生きてまいりましょう。

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