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『将来と希望を与える神』

説教:高橋正人 牧師
聖書箇所 エレミヤ29:1-14

はじめに

エレミヤは、南ユダのヨシヤ王の治世の第十三年から主に召され、バビロン捕囚に至るまで、長きに渡って預言活動をしました。本日は、エレミヤが捕囚の民に宛てた手紙の中から「将来と希望を与える神」の御計画を見てまいります。

1.エレミヤの手紙

主の言葉が、エレミヤを通して捕囚の人たちに告げられました。そのメッセージは、捕囚は70年続くので(エレミヤ29:10)、捕囚の地で生活をし、その地の繁栄を求めて祈りなさいというものでした(エレミヤ29:5-7)。これは、捕囚民には受けいれがたいものでした。

人々は主がエレミヤを通して語られた言葉に従わず、自分たちの望む、都合の良いことを語る偽預言者や占い師たちの言葉に耳を傾けたのです。その結果、イスラエルの民は、バビロンに反乱を企てましたが、エルサレムの町は再度占領され、国は滅ぼされてしまいます。

主の言葉は、時に私たちの目にはつごうが悪かったり、好ましくないものに思えることがあります。しかし、主の言葉は私たちを生かすものであり、必ず実現します。「人々が健全な教えに耳を貸そうとせず、自分につごうの良いことを言ってもらうために、・・・真理から耳をそむけ、空想話にそれて行くような時代」(Ⅱテモテ4:3,4)にあって、私たちはエレミヤのように、真理の御言葉を委ねられていることを覚えましょう。

2.主が立てておられる計画

バビロン捕囚は、民の主への背信と不信仰の結果によることでした。しかし、主は民を見捨てません。主は民に計画を持っておられ、「将来と希望を与える」と、約束を与えられました。これは直接的には、捕囚からの帰還を指します。しかし、それ以上の祝福は、主が呼び求めるなら聞き、探し求めるなら見出すと約束してくださっていることです(エレミヤ29:12-14)。

国を滅ぼされ、祖国への帰還の道を閉ざされた民は、捕囚という辛い経験を通して主の御心を知り、罪を悔い改め、御言葉を中心とした生活へと変えられて行きました。私たちは、砕かれてはじめて主の御言葉を聞く耳を持つことができるのです。

主イエスは、「だれであっても、求める者は受け、捜す者は見つけ出し、たたく者には開かれます。」と語られ、天の父は、求める人たちに、「聖霊」を下してくださることを約束されました(ルカ11:13)。主がいかなる時にも共にいてくださること、私たちの祈りや叫びを聞いてくださること、これ以上に幸いなことはありません。

3.回復の主

主が語られたイスラエルの回復の約束は成就します(エレミヤ29:14)。その王国を実現するのは「彼らのうちのひとり、・・・その中から出る。わたしは彼を近づけ、彼はわたしに近づく。わたしに近づくためにいのちをかける者」であると語られています(エレミヤ30:21)。

私たちを父なる神に近づけるために、その命をかけてくださったのは、主イエス・キリストです。そして、主イエスは、十字架の贖いによって「御心の思うところを行って、成し遂げるまで去ることはない主の燃える怒り」(エレミヤ30:24)を去らせてくださいました。

父なる神は、常にイスラエルを見捨てず、罪を悔い改める憐れみの機会を与え続けてこられました。今の時代においては、御子イエスの十字架によって、主を信じる全ての人々が救いを与えられ、霊におけるイスラエルとされています。主イエスの十字架の贖いによって、私たちは溢れる命に生きるようにしていただいたことを覚え、主の御名をほめたたえましょう。

まとめ

主に対する罪によって、イスラエルは主の裁きによるバビロン捕囚を受けました。しかし、イスラエルを通して全世界を救われるという主の約束は変わることはありませんでした。神は、ひとり子イエスをこの世に遣わしてくださり、十字架の贖いによって、主を信じる全ての人々に永遠の命を与える救いの道を備え、キリストにある新しい溢れる命に生きるようにしてくださいました。キリストにある命に生きる時、主は「将来と希望」を用意してくださっていることを覚えましょう。

「私たちすべてのために、ご自分の御子をさえ惜しまずに死に渡された方が、どうして、御子といっしょにすべてのものを、私たちに恵んでくださらないことがありましょう。」(ローマ8:32

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