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『神を知る幸い』

説教:高橋正人 牧師
聖書箇所 コロサイ1:9-14

はじめに

パウロは手紙の冒頭で、いつも主に感謝し、教会のための執り成しの祈りをもって書き始めます。今朝は、コロサイの教会のためにパウロが祈った祈りの内容について見てまいります。

1.パウロの祈り

パウロはコロサイの教会に行ったことがありませんでした。しかし、エパフラスによって、教会の良い様子を知ることができました(コロサイ1:7)。福音は、「信仰」、「愛」、「望み」をコロサイの人々に与え、主イエスを信じる信仰へ導き、主と共に歩む人生を与えました。それを知ったパウロは、安心して祈りをやめたのではなく、さらに深く主を知ることができるようにと、ますますコロサイ教会のために祈りました。

当時、偽教師らが起こり、異端の教えが教会の中に入り込んできていました。そのような中でパウロは、コロサイのクリスチャンたちに、福音の本質から離れないで、信仰と愛、そして主にある望みに生きるようにと、執り成しの祈りをしました。私たちも先に福音によって主の救いを受けた者として、求霊のために祈り続けることはもちろんですが、救われた後に魂の成長のために絶えざる執り成しの祈りが必要であることを覚えなければなりません(エペソ6:18)。

2.主のみこころを教える聖霊

パウロがコロサイ教会のクリスチャンたちのために祈り求めたことは、彼らがさらに主を知るようにということです(コロサイ1:9)。主を知るとは、単に神についての膨大な知識を蓄えて博識になるということではなく、生ける主ご自身との生きた交わりの中で、主を私とあなたという人格的関係において知るということです。

私たちが、「神のみこころに関する真の知識に満たされ」るとき、主が喜んでくださる生き方へと変えられます。そして、主を知れば知るほど、ますます主のことをより理解し、主のみこころにかなった歩みをすることが喜びとなるのです。

主のみこころをよく知るためには、「あらゆる霊的な知恵と理解力」が必要です。「霊的」とは、聖霊が与えてくださるものを示しています。聖霊だけが、すべてのことを探り、神の深みにまで及ばれ、神のみこころのことを私たちに教えてくださいます(Ⅰコリント2:10-11)。

私たちは、主のみこころを教えていただくために、聖霊を求めましょう。「しかし、助け主、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え、また、わたしがあなたがたに話したすべてのことを思い起こさせてくださいます。」(ヨハネ14:26

3.主を知ることを追い求めよ

コロサイ教会に入ってきた異端は、キリストの命から切り離された単なる宗教的な知識でしたが、パウロが言う「真の知識」とは、命の根源である主御自身に結びつけるものです。主を知ることによって、私たちはキリストに似る者とされ、「主にかなった歩みをして、あらゆる点で主に喜ばれ、あらゆる善行のうちに実を結」(コロサイ1:10)ぶようにされます。

私たちクリスチャンは「愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制」(ガラテヤ5:22-23)などの御霊の実ばかりでなく、伝道の結果としての魂の収穫という実にもあずからせていただけるのです。私たちはキリストに似る者として成長し、豊かな実を結ばせていただくために、主を知ることを切に追い求めましょう。「私たちは、知ろう。主を知ることを切に追い求めよう。主は暁の光のように、確かに現れ、大雨のように、私たちのところに来、後の雨のように、地を潤される。」(ホセア6:3

まとめ

パウロはコロサイ教会の人々の信仰を知らされ、ますます「神のみこころについての真の知識に満たされ」るようにと祈りました。主を知ることは、主が与えてくださる永遠の命と密接に繋がっています。「その永遠のいのちとは、彼らが唯一のまことの神であるあなたと、あなたの遣わされたイエス・キリストとを知ることです。」(ヨハネ17:3)私たちは、常に主の御心を知る者となりましょう。そのために、日々御言葉をいただき、祈りにおいて神に聞こうではありませんか。

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