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『主は私たちの正義』

説教:高橋正人 牧師

はじめに

ここは、主に対する背信のためにさばかれたイスラエルの回復について語られています。その回復は、究極的には主の若枝である救い主によって完成されるのです。

1.主は祝福の基

エレミヤは、南王国ユダの滅亡前後に、預言者として主に召し出された人です。エレミヤはユダの王ゼデキヤに、主がイスラエルの罪をさばくためにカルデヤ人(バビロン)を遣わされるので、彼らに敵対せず、かえって主の前に罪を悔い改めるようにと告げます。しかし、王はエレミヤを「王の家の庭にある監視の庭」に監禁しました。

エレミヤは、主への不信仰が、国を滅亡に至らしめる原因であると語り、悔い改めを迫りました。彼は、祝福や豊かさなど、すべての善きものは、主から与えられるものであり、主から離れてはいかなる善きものも得られないこと知っていました。主イエスは、このことをぶどうの木とその枝のたとえで示されました(ヨハネ15:1-11)。私たちは祝福の基であり、命の根源である主イエスから離れず、主に留まり続けましょう。

2.義なる主は御言葉を成し遂げられる

ゼデキヤ王は、主の言葉に聞き従わず、エジプトに頼ったためにバビロンの王ネブカデネザルに捕らわれ、エルサレムは陥落します。しかし、エレミヤは、国が滅び、人々がバビロンに連れ去られた後に、ダビデの末から再び王が立てられる日が来るという回復の約束を預言します(エレミヤ33:14-15)。

義なる主は、どこまでも約束を守るお方です。主は、イスラエルの父祖たちと結んだ「わたしはあなたがたを取ってわたしの民とし、わたしはあなたがたの神となる。」という契約を忘れてはおられませんでした。捕囚の後、主はイスラエルの傷をいやし、平安と真実を豊かに示し、繁栄を元どおりにすることを約束されます(エレミヤ33:6-8)。その祝福は、主の愛と恵みによってもたらされるもので、皆が主を喜ぶために誰にでも与えられるものです。

この主の約束通り、イスラエルの人々はやがて捕囚から解放され、祖国イスラエルに帰還します。人々は、これまでのさばきによる滅びと回復を通して、歴史の中に主の御業と導きを見たのです。主は、私たちが不真実であったとしても、「公平と正義を行われる」お方です。主の公平と正義は、主が御言葉を必ず成し遂げてくださるということに現れます。主イエスこそ、父なる神の約束の成就として、この世に遣わされた私たちの救い主です。

3.「その日」とは

エレミヤは主のさばきの後、主自らがイスラエルの繁栄を回復する時が来ることを語ります(エレミヤ33:14)。「その日」とは、ユダヤ人にとっての救いの日、すなわち、バビロンからの解放の日のことです。しかし、究極的には、すべての人の救いの日のことを示しています。確かに、バビロンから帰還した人々によって、エルサレムは再建されます。しかし、イスラエルの繁栄は長くは続きませんでした。

父なる神は、人間の救いのために、御自身のひとり子イエスをこの世に遣わしてくださいました。「正義の若枝」(エレミヤ33:15)とは、主イエス・キリストのことです。このお方によって、私たちは罪から解放され、永遠の滅びから救われました。私たちにとって、「その日」とは、主イエスがこの世にお生まれになった日です。また、「その日」とは、完全な救いのために、全てのものの王として、主イエス・キリストが再び来られる日をも示しています。

新しい命に生かされている私たちは、もはやこの世のものではなく、主の命、神の御言葉によって、聖霊に導かれて生きる「神の民」とされたことを感謝してまいりましょう(ローマ6:4)。

まとめ

主はイスラエルの不信仰・不従順のゆえに、彼らにさばきをもたらしました。しかし、そのさばきは、彼らを真の神へと立ち返らせるための主の愛から出ているものでした。主は約束に忠実な方であり、捕囚から70年後、イスラエルは解放されました。私たちは、御子イエス・キリストによって、罪から解放され、主が与えてくださる永遠の命へと入れられました。そして、再び主イエスが帰って来られる時、私たちはキリストと共に天に携え挙げられると約束されています。主の再臨の時まで、私たちは御言葉の約束に立ち、聖霊によって日々、真実な主に導かれて歩んでまいりましょう。

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