礼拝説教

礼拝メッセージ

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『第一のことを第一に』

説教:高橋正人 牧師
聖書箇所 エズラ3:1-13

はじめに

祖国に帰還したユダヤ人たちが最初に目指したことは、神殿を再建し、礼拝を中心とした信仰生活です。今朝は、与えられた聖書箇所から、主を礼拝することが人間の本分であり、信仰者にとって第一に成すべき務めであることをご一緒に見てまいりましょう。

1.民一人のごとくに

帰還民たちは、何を差し置いても、まず主を礼拝するためにいっせいにエルサレムに集まって来ました。それは、自分たちの先祖の過ちから、神殿を中心とした生活、すなわち、主を礼拝することこそがすべてのことに先立って第一に成されるべきことであり、祝福の基であることを学んだからです。

具体的には、モーセの律法に書かれているとおりに、主の祭壇を築いて朝ごと夕ごとのいけにえをささげ、仮庵の祭りの祝いをし、毎日の分として定められた数にしたがって、日々の全焼のいけにえをささげました(エズラ3:2-4)。

神の民が「いっせいに」、まるで「民一人のごとくに」(文語訳)、主を礼拝するために集まりました。それから、神殿再建が始まったのです(エズラ3:8)。今日の私たちの教会においても、ひとりの人のように、心を一つにして主を礼拝するとき、教会がキリストの体として建て上げられ、真の霊的な交わりが築かれていくことを覚えましょう。初代教会は、ペンテコステの日にみなの者が「心を一つにして」集まっているところに聖霊が注がれたことが始まりでした(使徒2:44-47)。

2.主を礼拝して後、御心を追い求め、祈りつつ、主を待ち望む

祭壇が作られ、そこでユダヤの人々は、モーセの律法に書かれている通りに、主にいけにえをささげるようになりました。その礼拝の後、神殿の礎である土台を据えるための準備をします。神殿の基礎を据えるための具体的な準備がされました。石切り工や木工などの工事を行う人々が集められ、彼らには労働の報酬が支払われました。また、クロス王の許可によって、杉材を調達しました(エズラ3:7)。この神殿再建のための人材、材料調達のために、おおよそ半年をかけたのです。 そして、工事は「第二の月」(太陽暦の4~5月)に開始されます。

人々は、祈りつつ、必要な準備をして「時」が来るのを待ちました。私たちも祈り、準備して、主を待ち望まなければなりません(伝道者3:1)。その後に、時が来たならば、行動へと移っていくのです。

神殿の礎が据えられると、ダビデ王の時代の規定に従って定礎式が行われました。民は預言者エレミヤを通して語られた主の約束(エレミヤ33:10-11)の成就に感謝し、主は、御自身が語られた約束を必ず成就されるお方であることをほめたたえました。私たちも、捕囚より帰還した人々のように、先ず主を礼拝し、常に主の御心を追い求め、祈りつつ、主の時を待ち望んで行きましょう。「主によって語られたことは必ず実現すると信じきった人は、何と幸いなことでしょう。」(ルカ1:45

まとめ

捕囚より帰還した人々は、最初に主を礼拝する祭壇を築きました。そこで、モーセの律法の書に従って朝夕に全焼のいけにえをささげ、折りにふれて主に感謝を表すために「喜んで進んで」主にささげました。ユダヤの人々は、神殿再建にあたり、規則正しく主を礼拝することから始めました。私たちも、同じように最初に主を礼拝することから始めましょう。私たちは、礼拝の民として聖別されたことを覚えましょう。「ある人々のように、いっしょに集まることをやめたりしないで、かえって励まし合い、かの日が近づいているのを見て、ますますそうしようではありませんか。」(ヘブル10:25

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