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『主の宮を建てる』

説教:高橋正人 牧師
聖書箇所 エズラ1:1-11

はじめに

バビロン捕囚から故国への帰還を許されたイスラエルの民は、荒廃したエルサレムに神殿を再建することとなりました。これは主御自身がなされた約束(エレミヤ29:10)によることでした。今朝、主の御言葉は必ず成就するということ、そして、主は御自身の御業を私たちにゆだねてくださるということをご一緒に見てまいりましょう。

1.主の言葉を実現するために

バビロンでの70年間の捕囚生活からイスラエルの民を解放したのは、ペルシャ王クロスでした。「主のことばを実現するために、主はペルシヤの王クロスの霊を奮い立たせた」(エズラ1:1)のです。クロス王は主が「ユダにあるエルサレムに、ご自分のために宮を建てることを私にゆだねられた」(エズラ1:2)という思いを持って、イスラエルの民の帰還と神殿再建を許しました。このように、主は権力者の心をも動かし、ご自分の御心を行なってくださいました。

天地万物の創造者である主は、私たち人間の歴史をも導いておられるお方です。主が、クロス王を用いたのは、「主のことばを実現するため」です。永遠に変わることない主は、御言葉の約束が真実であり、必ず成し遂げられるということを示してくださいます(民数記23:19)。主の御言葉は、必ず成ると信じて、主の栄光の御業を期待して待ち望みましょう。「まことに、主が仰せられると、そのようになり、主が命じられると、それは堅く立つ。」(詩篇33:9

2.主によってゆだねられた働き

神殿の再建は、人の計画や考えによるのではなく、クロス王が「ご自分(主)のために宮を建てることを私にゆだねられた」(エズラ1:2)と告白したように、あくまでも主に委ねられた事業であったことを覚えましょう。最初に人の思いや計画ありき、ではなかったのです。民は神殿再建のために自力で立ち上がったのではありませんでした。主によって、霊を奮い立たせられた者が立ち上がったのです。その時に、信仰による一致が与えられました。

今日、私たちに与えられている主の働きは、主がゆだねてくださったことであることを覚えましょう。主に霊を奮い立たせていただき、主が私たちにゆだねてくださったことを、喜びと感謝をもって成し遂げさせていただこうではありませんか。「献堂」とは、主の宮の建築を主から委ねられ、信仰による一致をもって宮を建て上げ、そして、その宮を主にお捧げすることです。

3.主の宮は私たちの内に建て上げられる

捕囚から帰還した人々は、神殿再建の前に、主に感謝を捧げるためにエルサレムに集まりました(エズラ3:1)。主への感謝の礼拝の後に、神殿再建の働きが開始されました(エズラ3:8)。すべての主への奉仕は、主を礼拝することから始まります(マタイ6:33)。

神殿は礼拝の場であり、そこで主がご臨在下さり、人と出会って下さいます。主イエスは、御自身が神殿であることを言われました(ヨハネ2:19-21)。その主イエスを信じる私たちを、使徒パウロは、「あなたがたは神の神殿であり、神の御霊があなたがたに宿っておられる」(Ⅰコリント3:16)と言いました。私たちは、主イエスという土台の上に建てられた神の神殿であることを覚えましょう。そして、主からゆだねられた教会を建て上げさせていただくと同時に、「キリストの満ち満ちた身たけにまで達するため」に、信仰の一致を目指して共に聖霊に導かれながら信仰生活に励んでまいりましょう。

まとめ

主の宮を建て上げて行くことは、主からゆだねられた恵みです。各々が御霊に満たされ、導かれながら、主の宮として建て上げさせていただき、建てた宮を主に捧げようではありませんか。また、主からゆだねられた自分自身を、主の神殿として「キリストの満ち満ちた身たけ」に達するまで成長させていただきましょう。「愛する人たち、いつも従順であったように、私がいるときだけでなく、私のいない今はなおさら、恐れおののいて自分の救いの達成に努めなさい。神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行わせてくださるのです。」(ピリピ2:12-13

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