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『神の福音に仕える者』

説教:高橋正人 牧師
聖書箇所 エペソ3:1-13

はじめに

今朝は、福音に仕える者となった使徒パウロについて、ご一緒に見てまいります。

1.キリスト・イエスの囚人として

使徒パウロは、この手紙の冒頭で、自分のことを「キリスト・イエスの使徒」(エペソ1:1)と呼びましたが、ここでは、「キリスト・イエスの囚人」(エペソ3:1)と呼んでいます。パウロがこの手紙を書いたのは、福音宣教のためにローマの獄中で囚人となっている時でした。パウロが言う「囚人」という言葉には、異邦人への福音宣教のために投獄されているということと、キリストの偉大な救いに捕らえられている者としての二つの意味がありました。

パウロは、クリスチャンたちを迫害するためにダマスコへ向かう途中で、復活の主イエスに出会いました。それによって、彼はイエスが救い主であることを知り、回心しました。それだけではなく、主はパウロを、異邦人に福音を伝えるための使徒として遣わされました(使徒9:15使徒22:21)。パウロが使徒となったのは、人間から出たことではなく、主の選び、召しによることでした(ガラテヤ1:1)。

パウロと同じように、私たちもキリストの偉大な救いに捕らえられている者、主のものであることを覚えましょう。パウロを召した主は、私たちも召してくださり、私たちに主の使命を与えておられます。今日、主は永遠の昔から、私たちに御計画を持っておられることを覚えましょう。それは、「福音により、キリスト・イエスにあって、異邦人もまた共同の相続者となり、ともに一つのからだに連なり、ともに約束にあずかる者となる」(エペソ3:6)という素晴らしい御計画です。

2.福音の奉仕者

パウロは、キリストの福音のみが、民族、文化、政治などのいっさいの背景の違いを超えて、主の国民とする力であることを知っていました。それゆえに、彼は、この福音を宣べ伝える奉仕者とされたことの特権と責任、そしてその素晴らしさを深く自覚していました(エペソ3:7)。

パウロは、主の御言葉の力が、彼自身のうちに働くのを実際に何度も体験しました。私たちはどうでしょうか。神の恵みをどれだけ知り、御言葉の力をどれだけ体験しているでしょうか。私たちもパウロと同じ、生まれながらにして、主に反対する者、敵対者であり、神を神と認めず、利己主義な罪人でした。しかし、そのような者でも、主は見捨てず、憐れんでくださり、主イエスの十字架の贖いという偉大な恵みによって救ってくださいました。

罪の中で霊的に死んだ状態であった者、悪魔の支配にあった者が、主イエスの十字架で罪赦され、御霊によってキリストの復活による新しい命を与えられたのです。このような驚くべき恵みにあずかった者は、その喜びと絶大な救いの恵みを、自分の内にだけ秘めてはおけないはずです。主イエスの救いを受けた私たちは、今日、もう一度、キリストの「福音を宣べ伝える奉仕者」とさせていただこうではありませんか。

まとめ

私たちは、この主の救いの恵みと愛を伝えるために、主に選ばれた者であることを覚え、ますます神の福音に仕える者とさせていただきましょう。私たちは自分の力や能力ではなく、「神の力の働き」と「自分に与えられた神の恵みの賜物」によって福音に仕えているのです。私たちはキリストのものであり、キリストに捕らえられている群れですから、いつでも、「キリストを信じる信仰によって大胆に確信をもって神に近づくことができる」(エペソ3:12)ことを感謝しましょう。

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