礼拝説教

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『主の宝の民』

説教:高橋正人 牧師

はじめに

ここでは、イスラエルの民が、主の恵みを受けた者として、約束の地カナンに入った時に、主の恵みにいかに応答して行くかを示しています。それは、まず第一に、主の前に礼拝をすることでした(申命記26:10)。今朝は、主の民とされている者が行うべき礼拝について、ご一緒にみてまいります。

1.初物をささげて主を礼拝する

イスラエルの民は、荒野の四十年間、主が与えられたマナによって養われました。しかし、約束の地に入ると、沃地からの農産物により生活が支えられます。カナンに定住し、安定した生活に入ると、自分たちの労働によって生きていけると思い込み、いつしか主から離れてしまうということも考えられます。イスラエルの民は、地から産出されるものも含めて、全てのものは、主が与えてくださるものであることを忘れてはなりませんでした。

主はモーセを通して、農産物の初物をもって、主を礼拝することを命じられます。これによって、人々は、自分たちの生活全てが、主の恵みによるものであるということを確認し、告白することになります。主は、「すべてのものを豊かに与えて楽しませてくださる」(Ⅰテモテ6:17)のです。

私たちは、毎週の主の日に、主を礼拝をすることを許されています。これこそが、初物を主にささげてする礼拝に他なりません。一週間の最初の日を、初物として父なる神にささげるからです。主日礼拝は、キリストの復活を記念すると同時に、一週間の全てが、主からの恵みであることを告白する時です。それによって、残りの一週間の日々を、主の恵みと祝福を覚え、感謝しつつ過ごすことができるのです。この年も、私たちは主日礼拝を第一として、主の豊かな恵みにあずかってまいりましょう。

2.信仰告白をもって主を礼拝する

イスラエルの民は、主なる神の御前で礼拝をする時、「次のように唱えなさい」(申命記26:5)と命じられました。それは、エジプトで奴隷の状態にあった者が(申命記26:5-6)、主の救いの御業によって「乳と密の流れる地」に導いてくださった(申命記26:7-10)という信仰告白です。主を礼拝をすることは、信仰告白という私たちの言葉をもって、主なる神を拝めるということです。

私たちも主を礼拝する時、初物をもって主の前に出ると共に、信仰の告白、すなわち、言葉をもって礼拝をします。主を礼拝する要素として言葉(使徒信条をはじめとして、賛美、祈りなど)と、捧げ物(献金など)がある通りです。

罪の奴隷であった私たちは、主イエスの十字架によって罪赦され、神の子とされ、永遠の命に生きる者とされました。私たちは礼拝において、主イエスを信じる信仰によって、主の御前に出ることを許されました。何という主の偉大な憐れみであり恵みでしょうか。主の救いの御業を見る時、私たちは主の御名をほめたたえずにはいられないのです。ハレルヤ!

3.主の恵みを受けた共同体として主を礼拝する

主を礼拝することは、個人的なことに留まらず、主の民である群れとして、共に主を喜ぶべきことが命じられています(申命記26:11)。主への礼拝は、各々が過ぎた一週間の恵みを感謝し、新しい一週間の恵みを期待するだけではありません。群れ全体が、主に感謝と期待を現し、主を喜ぶという広がりをもつのです。この広がりは、次回の礼拝に、家族や友人、知人の中から新しい方々が加えられるようにという主への願いと執り成しを生みます。主は必ず恵みを与えて下さり、その恵みを私たちクリスチャンを通して、周囲の人々に広げてくださいます。

主が定められたこれらのおきてと命令を、「心を尽くし、精神を尽くして」(申命記26:16)守り行うことによって、イスラエルの民は、他の民族とは異なって主を礼拝する「主の宝の民」(申命記26:18)、「主の聖なる民」(申命記26:19)としていただきました。今日の私たちも、御子イエス・キリストの十字架の贖いによって、神の子、御国の民とされました。この主の恵みに応えて生きていくとき、私たちは「主の宝の民」となり、「主の聖なる民」とされることを覚えてまいりいましょう。

まとめ

イスラエルの民は、一方的に主に愛され、「主の宝の民」、「主の聖なる民」として恵みを与えられました。それはイスラエルを通して、全ての国民が救いにあずかるためでした。私たちクリスチャンは、主イエスによる十字架の贖いによって「主の宝の民」とされていることを感謝いたしましょう(Ⅰペテロ2:10)。そして、主を礼拝する民として、いかなる時にも主をまず第一に崇めるものとなりましょう(マタイ6:33)。

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