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『神の声を聞き分けよ』

説教:高橋正人 牧師
聖書箇所 ヨハネ10:1-15

聖書には、羊飼いと羊のたとえが多く使われています。ここでは、主イエスは、御自身を羊飼いとして、また主イエスを信じる者たちを羊として譬えて、それらの関係を教えています。

Ⅰ.羊はその羊飼いの声を聞き分けます

  • ヨハネ9章で、生まれつきの盲人が、安息日に主イエスによって目を癒され、見えるようになったという出来事がありました。それは、この人が単に肉体の目が開かれただけではなく、霊の目も開かれ、イエスがキリストであるということを知った時でもありました。しかし、その結果、目を癒やされた人は、ユダヤ人社会から追放されました。それは彼が、パリサイ人たちに「もしあの方が神から出ておられるのでなかったら、何もできないはずです」(ヨハネ9:33)と言って、自分の目を癒してくださった方は、神のもとから来られた方であると証言したからです。
  • この人は、真の羊飼いの声を聞き分けて、その声に従ったのです(ヨハネ10:3-5)。私たちは、自分に都合の良い声や、いかにも理屈に合う言葉を聞くでしょう。しかし、羊が羊飼いの声を聞き分け、彼について行くように、私たちも神の御言葉に耳を傾けて、牧者であるキリストに従ってまいりましょう。「信仰は聞くことから始まり、聞くことは、キリストについてのみことばによるのです。」(ローマ10:17

Ⅱ.良い牧者は羊のために命を捨てます

  • 主イエスは、良い羊飼いとは、羊一匹一匹のことをよく知っており、その名で呼んで導く者であると語られます(ヨハネ10:3)。 それだけではなく、良い羊飼いは羊のためには命を捨てるという真理を示され、主イエスご自身が、羊である私たちのために命を捨てられることを示しておられます(ヨハネ10:11-13)。主イエスはその言葉の通りに、私たちの罪の身代わりとなって十字架にかかって死なれ、私たちが滅んでしまうことがないようにされました。
  • 主イエスが私たちのために命を捨ててくださいました。ゆえに、羊である私たちは主イエスから命をいただき、主に従う者とされました。主イエスに従う者は、その戒めに生きる者とさせていただけます。その戒めとは、「わたしがあなたがたを愛したように、そのように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」(ヨハネ13:34)ということです。主は私たちを、ご自分の愛の内に生きるように召し集めてくださいました。
  • 私たちキリスト者の愛は、主イエスが私たちのために命をささげてくださった犠牲的な愛に根ざしたものです。「一粒の麦がもし地に落ちて死ななければ、それは一つのままです。しかし、もし死ねば、豊かな実を結びます。自分のいのちを愛する者はそれを失い、この世でそのいのちを憎む者はそれを保って永遠のいのちに至るのです。」(ヨハネ12:24-25)逆説的ですが、私たちも兄弟姉妹のために命をささげる時、その命は豊かな実を結ぶのです。

結 び

「羊」は弱くて、迷いやすい動物と言われます。「羊」にたとえられている私たちもまた、同じような弱さを持っています。しかし、「わたしは、良い牧者です。良い牧者は羊のためにいのちを捨てます」(ヨハネ10:11)と言われた主イエスは、私たちを決して見捨てたり、放って置かれることはありません。主イエスは御自分の御声を私たちに聞かせ、また、聞き分けられるようにしてくださいます。信仰とは、主の言葉に聞き従うことに尽きると言って良いでしょう。私たちは「良い牧者」であるキリストを知った者です。キリストの声を聞き分け、この方にだけついて行こうではありませんか。

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