4/4 受難週のみことば…主イエスの十字架上のことば③

4月4日(火)主イエスの十字架上のことば③

 

イエスは、母とそばに立っている愛する弟子を見て、母に「女の方、ご覧なさい。あなたの息子です」と言われた。

 

それから、その弟子に「ご覧なさい。あなたの母です」と言われた。その時から、この弟子は彼女を自分のところに引き取った。(ヨハネの福音書19:26-27)
 

 

 

 

「あなた自身の心さえも、剣が刺し貫くことになります」と、かつて老シメオンを通して預言された言葉は、まさにこの時の母マリヤの心境だったことでしょう。普通であれば、とても他者への心遣いなど考えられないような十字架の苦悶の中で、主イエスは、地上の母に対する配慮を示されました。弟子のヨハネに、マリヤを託されたのです。

 

私たちへの神の愛と憐み、配慮は、心刺し貫かれるような痛みの中においてさえも、備えられています。「神は、どのような苦しみのときにも、私たちを慰めてくださいます。」(Ⅱコリ 1:4)

 

またここには、「神の家族」の原型をも見ることができます。

マリヤとヨハネが主イエスによって引き合わされ、信仰における家族とされたように、ただ主イエスを信じる信仰によって結び合わされ、神の家族とされた者たちの集まりが教会です。

 

十字架の主イエスのもとにおいてのみ、そのことが可能なのです。

 

新約聖書中、最後にマリヤの記述が記されているのは、「使徒の働き」1章14節。主イエスの約束の聖霊を待ち望む弟子たちのグループの中にマリヤもいて、聖霊を求めて祈っていた、ということです。

 

主によって一つと結び合わされた群の特徴は、共に主を見上げて祈るという事において現れます。

これは昔も今も変わらない、主の教会の姿です。

 

 

 

 

2022年の受難週3日目のみことば⇒⇒

 

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