聖書のことば⑦  (伝道者の書1;2~3)

空(くう)の空(くう)すべては空。日の下でどんなに労苦しても、 それが人に何の益になろう。 

                                  (伝道者の書1;2~3)






















聖書の中に「空の空」という言葉を発見すると意外な気がします。しかもこの言葉が、あの栄華を極めたソロモン大王の言葉だと知ったら意外に思われるでしょう。その叡智によって偉大な事業を成し遂げ、人生をほしいままにした彼がこのような言葉を発していることは信じがたいことです。あの有名な秀吉の辞世の歌「露と落ち 露と消えにし わが身かな なには(浪速)のことも 夢のまた夢」を連想させられます。この世のすべてのものを手にしたような人が、このような厭世的な言葉を発するとは信じがたいものがあります。

しかしソロモンは違います。彼は人間という小さな存在に注がれている神の愛を知っていました。そして、この書の最後のところでは、自分の人生のむなしさを知る前に「あなたの創造者を覚えよ。わざわいの日が来ないうちに」(伝道者の書12:1)と書いているのです。

少しでも早い時に、創造主なる神を知って頂きたいと思います。

(文責: オアシス館担当者)

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