聖書のことば ⑤ 剣を取る者は剣で滅びる

剣を取る者は剣で滅びる   (マタイ福音書26:52)

キリストを処刑するため捕まえに来た人々に対して、弟子が剣を抜いたとき、彼は「剣をとる者は剣で滅びる」と言って剣を納めさせました。力に対して力で対抗すれば、さらに激しい暴力に発展しがちです。

キリストはご自分の使命のために無抵抗を貫きました。彼はこの後十字架につけられて墓に葬られましたが、その三日後に復活したと聖書には記録されています。

しかし人類の歴史は、力に対して力で、暴に対して暴でという争いの繰り返しを続けてきました。過去の戦争は「平和のために戦争をする」という大義名分のもとに、剣をもってお互いを滅ぼし合うという愚かな行為の繰り返しでした。現在世界中の人々を数十回も滅ぼせるほどの核兵器を保有している状態ですが、それでもさらに武力を拡張しようと競い合っています。歴史の愚を繰り返さぬよう、この混乱を極めた時代にこそこのキリストの言葉を噛みしめてほしいと思います。

(文責: オアシス館担当者)

カテゴリー: 未分類 |